女優のモエ子は、テレビドラマで味のある脇役として人気を誇っている。
年下の夫(いわゆる「事実婚」)がいて、コーヒーを入れるのがとても上手。
そんな彼女と、夫のベンちゃん、コーヒー愛好家の仲間たち、後輩の女優などが繰り広げる
携帯もインターネットもない時代の、ほのぼのとしてちょっと毒もあるお話。
インスタントコーヒーが日本に広まりだした頃の『大人の恋愛』は
交わす言葉そのものは遠慮がないようだけど(実際、今だったらマズいだろうという表現もあり)
どこか奥ゆかしくてあたたかく、楽しい。
情緒が感じられます。
コーヒーのように香り高くほろ苦い物語のラストは、スッキリしたもの。
モエ子がカッコいい!