佐渡島エコジャーニーウルトラ遠足206改め208km完走報告 その12(19日)
19日午前2時30分
ゴール後、ホテルのロビーでは、こんな夜中なのに、
戻ってくるランナーを出迎えてくれる仲間達の姿があった。
その中に、はじめに一緒に走ったMORIさんや、
乾いてボロボロになってしまった哀れなキティーちゃんの姿もあった。
MORIさんは、総合2位、30時間で完走したとのこと。
すばらしい。ボクの目指す姿だ。
キティーちゃんは、あと20kmのところで、小指の爪がはげて、横にずれたとか。
痛くて歩けないで、あわやリタイアの危機でいたところ、
旦那の応援に来ていた奥さんに爪用バンドをもらい、それで、復活!1時間前にゴールしたとか。
あっぱれだ!
ラルムさんもロビーにいて、ボクの完走を心から喜んでくれた。素直に嬉しかった。
ご本人は、左足中指の爪がはげて、やむなくリタイアしたと聞かされた。
あんなに調子よく走られていたのに、運命のいたずらか…、このレースは、一筋縄ではいかないところが、また、面白いのかもしれない。
また、親指の爪がはげたけど、歩き通してゴールされたランナーもいらした。
爪がまるで鼻サングラスのようにずり落ちて、
爪のあったところが真っ赤になっていたのは、痛々しかった。Good Job!!
主催者の鈴木さん特製、粗挽きウインナー入りのボルシチ?スープにご飯を入れて、2杯頂いた。
終わってもやはり、エネルギーチャージだ。
夜中の2時とは思えない食欲に、自分でもびっくりだ。
金麦は、2本いただいた。興奮さめやらぬ中、次のランナーが戻ってくる。おめでとう!!
拍手と握手でたたえ合う。しかし、眠気も最高に達してきた。
風呂に入ろうと、部屋に戻った。先輩達2人は、今床についたところだった。
完走したボクにねぎらいの声をかけてくれた。
Wなべさんは2時間前にゴールされたとか、F井さんは、まだ明るい内にはゴールされたと。
すごい!まるで歳を感じさせないパワーだ。
靴下を脱いで、初めて気が付いた。
左右両足の足裏に縦3cm×横1cmほどのマメと、踵の内側に1cm大のマメができていた。
新聞とティッシュとライターを渡してくれて、
「ピンを消毒して、水を抜いておけば、明日が楽だよ。」と教えて下さった。
礼を言って、風呂へ行った。
風呂はシャワーのお湯が出ない。湯船もちょっとぬるい感じであったが、今は文句はない。
有り難さでいっぱいだ。
キティーチャンは、一皮むけていい男に変身していた。
戯れ言を言い合い、暖まって、着替えてロビーへ行く。
人影少なくなっていたが、KIさんは、まだ、メールを打っていた。
金麦をもらって、それから、部屋の廊下でマメの水を抜き、布団へ滑り込んだ。
体中が痛かったようだが、すぐに深い眠りの底に落ちていった。
翌朝7時30分、
空腹で目覚めた。寝る前にあれだけ食べたのに…。
風呂へ向かった。今度はあったかいお湯が出た。風呂も熱かった。
完走したことを改めてかみしめた。
長いそして、短い旅だったが、いろんな事があった。
今はとても充実した気分だ。完走できて良かったと、しみじみとかみしめた。
「人間を取り戻す旅」このテーマが、頭によぎった。
説明はいらない。そのとおりになったと実感する。
宴会場の前はすでに人だかり、酒瓶とコップで飲み始めている。
宴会は9時からだ。まだ、30分ある。
急いで部屋に上がり、荷物をまとめると、宴会場へ急ぐ。
宴会場はすでにオープンさいており、三々五々集まってくるランナー達でごった返していた。
Y崎さんを見つけて、横に座る。
「根性不足でした。」自嘲気味に言うY崎さん、私は、Y崎さんのおかげで完走できましたと、感謝する。
一度はリタイアを決めたのはボクも一緒だ。
ボクの完走は運命のいたずらだ。自慢できることではなかった。
少し遅れて登場のWなべさん、昨日のその後の話は、前に紹介したとおりで、
本当に心優しいウルトラランナーにありがとうを伝えた。
一緒にゴールしたKIさん、一緒に走ってくれてありがとうと、お互いに感謝し合う。
少し離れたところに、Kさかさん!かけていって、完走の報告をしありがとうを述べる。
「リタイアしたって、つまらないですよ。ゴールした方がいいですよ。行きましょう。」
あの時のKさんに出会わなければ、今の自分はいないかもしれないと思うと素直に頭が下がった。
Kさかさんは、ライトの電池が切れてしまい、余儀なくリタイアされたと。
それでも、その表情は昨日と変わらず、飄々とした笑顔で、晴れ晴れしていた。
となりの奥さんもとても笑顔の素敵な方で、お似合いのカップルだった。
挨拶をしている間に、食べたり、飲んだり、注いだり、注がれたり。
主催の菅原さんからレースの報告があった。
完走は66%だったそうだ。後のことは覚えていない。
そう!○山さんが、3位だったと聞いて、岐阜県人の間から
「ダークホースだった…」との声がもれた。
昨日までのオッチャンが一躍、ヒーローになった瞬間だった。
あっという間に時間がたち、10時30分にはバスが出る。
あっという間に宴会場はモヌケノカラ。
荷物を持ってバスへ急いだ。
帰りのフェリーは連休最終日なので、2等は満員。
佐渡島ランナーズはステージを占領し、二次会を始める。
そこでまた、新しい人の輪、人の花が咲く。
ビール、日本酒、ワイン入り乱れて、大にぎわいの3時間。
台風の余波で、波に揺れるフェリーの中、
仮眠所でリタイアさえ「A田」さんの姿はなく、先に帰ったようだ。
来年リベンジしに来いよ!と、心で話しかけた。

