佐渡島エコジャーニーウルトラ遠足206改め208km完走報告 その5(17日-4)
17日、朝6時にスタートして、早11時間だ。
よくも長時間、体を動かしているものだ。
いわて銀河チャレンジ100kの時は、11時間37分でゴールだった。
今日のゴールはまだ、100km以上先だ。
17時を過ぎると、次第に日暮れを意識し始める。
二人とも、疲れている。私は、ペースが上がらず、平地では、Y崎さんにはなされる。
少し登りになると、Y崎さんは歩くところを、私は、同じペースでとことこと追いつく。
そして、一緒に歩き、そして、平地で走り始めるとまた離される。
この繰り返し。
日が暮れる頃に自販機で休憩。赤の点滅灯を出して、ヘッドライトを装着する。
反射シールの黄色いたすき(ダイソーで100円!)をかけて、再スタート。
一度休憩すると、スタート時にエンジンがかかるまでに時間がかかる。
何がって、やはり靴の中の痛みだ。痛みに慣れるまでは、歩くのもままならない。
2-3分で、普通に歩け、少しジョグすることができるようになる。
おなかがすいたので、、ソイジョイを少しづつ、食べる。
笹餅も食べる。
エイドステーションでゲットした、パワージェル(主催者の菅原さんがアメリカで入手したものらしい。)を流し込む。
まだまだ、胃は元気。大丈夫だ。
暗くなると、周りは見えない。
遠く、海の向こうに、海沿いの家々の明かりが、途切れ途切れ、一列に並んで見える。
(今日のゴールは、まだ見えないのか…)
先のことへ、心は行ってしまう。
しかし、足下の段差に躓かないように、後ろから猛スピードで帰路を急ぐ車に跳ねられないように、注意をしながらすすんでゆく。
何人かが合流し、前に後ろになりながら行く。
「両津港11km」道路標識に、喜んでいいやら…。
淡々と、淡々と、ただ進む。
そうだ!そのとき、答えが見えた。
このサバイバルレースに勝つための答えが見えた。
「徹底的に、楽天的であること。」
どんなに、足が痛くても、どんなに疲労困憊でも、
「ゴールには行くって決まっているんだから。」
と、頓着しないこと。疑わないこと。
どんなことがあっても、それを、ランを中断する理由にしないことだ。
そう、閃いたときから、先のことは心配しなくなった。
やがて、両津の信号に出会い、そして、アーケードに入ってゆく。
時間は、19時を少し過ぎた頃だ。
アーケードは明るいが、開いている店はない。
そうだよね、この町は、9時ー5時で働いて、19時には家族で団らんしているんだよね。
ゆったりした町なんだよね…。
果してそうだったかどうかは、わからない。
過疎の町の感は否めない。もっと、賑やかでもいいのにね、
日本で一番大きな島なんだから…。
途中、居酒屋?が1軒、賑やかな声が、そして、コンビニが1軒、高校生が数人。
とにかく、疲れている。
今日の仮眠所へ、心が急ぐ。
途中から、Y崎さんと、女性ランナー(年に3回はウルトラに参加しているという強者♪)と三人で急ぐ。
アーケードは終わり、古い町並みに入る。
「もうすぐかなあ?」
「いや、まだまだだよ」
「…」
暗い家並みにぽつんと明かりが。
見ると、酒屋。
「牛乳買っていきます。」
「じゃ、僕も。」
彼女は、先を急いだ。
「仮眠所は、ビール1本だけだから、ここで、飲んでいこうか!」
Y崎さんのうれしそうな笑顔に、10秒後には乾杯していた。
酒屋を出ると、それまで上がっていた雨がざーざざーっと、降り始めた。
「ばちが当たったかな?」と言う、Y崎さんの素直さに、
笑ってしまった。一人ニンマリと。
続く…。