佐渡島エコジャーニーウルトラ遠足206改め208km完走報告 その4(17日-3) | 残せるのは、生きざまだけ

佐渡島エコジャーニーウルトラ遠足206改め208km完走報告 その4(17日-3)


9月17日14時45分

2エイドを後にして、Y崎さんと一緒に走り出した。


前を、夫婦で走るランナーズ。

夫婦で、走るカップルは本大会では4~5組いる。

僕には驚きだった。

まず、二人が”走る”という同一の趣味を持っていること。

これって、なかなか難しいと思う。

さらに、ウルトラに出るような、気力体力楽天思想を持ち得ていることも、珍しい。

そして、なんと言っても、二人でいつも同じペースで走れるとは思えない。

あるときは夫が、そしてあるときは妻が、遅れたり進んだり、するであろうと思うのだが、

それを、ずっと、最初から最後まで一緒に、走りきるってのは、すごいことだと思う。

こうやって、苦労も苦難も、文字通り一緒に乗り越えてゆく夫婦、すごいなあ。

お互いを認め、尊重し助け合い励まし合い、優しい夫婦なんだろうなあ。

はじめは、そうは思わなかったが、次第に、うらやましくも感じるようになってきた。


それぞれの人生、それぞれの夫婦だね。


Y崎さんは、若く見える。旅の仕事を引退し、61歳で悠々自適とは、思えなかった。

昨年は、北海道を稚内から知床まで歩きの旅をされたそうだ。北海道1周を目指している。

ウルトラ歴は長く、フランスの100kウルトラにも参加している。

「ヨーロッパの大会はいいよ。ゆったりしている。日本みたいに、異常な時間にスタートしたり、制限時間が厳しかったりしない。

だいたい、8時とかにスタートで、制限時間は20時間とかだ。

みんな、それぞれ、思い思いにレースを楽しんでいる…。」

行ってみたい!!



佐渡島の参加は3回目、昨年は好調につき、飛ばしすぎで、途中リタイアだったとか。

「このレースはね、誰かとの競争ではないんだよ。時分自身との、サバイバルレースなんだ。」

なるほど、60kmを過ぎて、その意味が、少しわかり始めていた。


その頃、ランは登りは少しの登りでも歩く。平地と下りは走る。

という佐渡島ランの基本に忠実な走りをしていた。


このレースは、人生みたいだ。そのときに、出会った人、併走した人と、時間を共有し、何でも無いことや大切にしていること、気になっていることなんかを、素直に話す。面と向かってではなく、同じ方向を向いて、走りながら話すのは、とても話しやすいかもしれない。

また、ここにいるだけで、同士という感情を共有できるのもおもしろい。

まさに、ライバルは、励まし合う仲間なんだ。


相変わらず、足が痛い。足と言っても、筋肉痛や、膝、腰が痛いわけではない。

靴の中、足の裏が圧迫され、痛いのだ。

一歩一歩、進むたびに、じんじんと、痛む。

まるで、修行のようだ。

「自分とのサバイバルレース…」Y崎さんの言葉が、頭の中を反復する。


どうしたら、このサバイバルレースに勝てるのか…?

そのことが、ずっと、頭の中を巡っている。


南下を続けるうちに、左前方、海の向こうに、陸が見えてきた。

佐渡島は、サツマイモを2つ合わせたような、つぶれた形のヒョウタン島だ。

見えてきたのは、明日、走るところ。

そして、右へずーっとたどった、付け根に、今、目指している両津の仮眠所がある。

しかし、そこは、まだ見えない。


走っていて、車はそれなりに通っているが、人に出会うことは、少ない。

しかし、そんなところでも、自動販売機は結構ある。

給水には事欠かない。先輩のアドバイスは間違いなかった。

佐渡島は、コカコーラ1社の独占。

スポーツドリンクはアクエリアスだ。

しかし、明らかに、補充されていない感じで、アクエリアスは売り切れが多い。

皆、コーラを好んで飲んでいる。

自分もコーラを飲む。うまい!シュワーっという清涼感、そして、いつもは甘くていやと思うのが、

このときばかりは、その甘さがうれしい。

ランナーにとっては、敬遠されがちな高カロリーも、この時ばかりはうれしいものだ。

水分補給と、糖分補給を兼ねている、結構、機能的なドリンク!?なのだ。

レース中に飲んだコカコーラの量は、これまでの20年に飲んだコーラの量を遙かに超えている。

続く…。