アルタさん | 残せるのは、生きざまだけ

アルタさん

残せるのは、生きざまだけ-KC380276.jpg


レセプションの席で、ようやく、アルタ・プレカディニさんに挨拶ができた。

NHKテレビ「“和解”へのハーモニー~“バルカン室内管弦楽団”の挑戦」

を見た時から、この人に会いたい。と思っていた。


10才の頃、コソボ紛争で、家を追われ、家族とともに皆で一列になって、線路の上を歩かされていた。

そこで、先を急ごうとしたおじいさんが、列からはみ出して、前を急ごうとしたとき、

兵隊が、彼の腕をつかみ、座らせて、頭を打ち抜いた。

おじいさんはその場に、ぐったりとして倒れたきり動かなかった。


その場面が、子どものアルタさんに焼き付き、と同時に、セルビア人への憎しみが植え付けられた。

その憎しみや、戦争の恐怖を超えて、コソボ人とセルビア人との「バルカン室内管弦楽団」にチャレンジするのだ。

英語を話せない私は、直接聞くことができなくて残念だった。


今、何を考えているのか、悲しみ憎しみは乗り越えられたのか…


しかし、この日のアルタさんは、本当に美しく、明るく、楽しんでいたように思われた。

彼らの演奏と共に、合唱できたことは、本当に素晴らしい体験だった。


ありがとう。