日銀が先日マイナス金利を解除したことで、ちまたでは住宅ローンはどうなるのという話題が多いですよね
ただし、今回はマイナス金利を解除しただけなので、店頭金利に変化は無いでしょうから、既に変動金利で借りている方は、影響は無いものと思われます
今まで店頭金利からの引き下げ幅が、バーゲンセール状態だったので、そこは縮小される可能性があり得ます
すると、4月以降金消契約予定の方は、借入金利が上がる可能性があり得ます
問題は次の利上げのタイミングと、利上げ幅がどうなるか
植田総裁の記者会見から察するに、すぐすぐは無いのかなと思われ、仮に利上げしたとしても、0.1~0.2%程度と小幅に刻んでくる可能性が高いかなと、個人的には思います。
なので、今後住宅ローンの利用を考えてる方は、変動にするか、固定にするか、非常に悩ましい状況になってきたかと
そこで、固定金利のフラット35に注目です
これだけ聞くと、固定と変動でまだ大きな開きがあるので、何言ってるんだって言われそうですが、フラット35にも金利引き下げの枠組みがあります
ここ意外と、TVとかでも言われていないので、知らない人もいるかと思われたので、今回記事にしました
まず、3月時点のそれぞれの金利は、次のようになってます
・フラット35(全期間固定金利):1.84%
・変動金利(ネット銀行平均):0.37% ⇐平均的な金利らしい
これだけだと、1.47%の開きがあるので、まだまだ変動金利の方が断然お得状態です
ただし、ここからフラット35には、金利引き下げ方法が用意されてます
それぞれ、ポイントが決まっており、ZEH、長期優良住宅はマストだとして、子供の人数によってもポイントが変わってきます
さらに、建てられる地域によって、さらにポイント対象となる可能性があります
んじゃ、これがどうなのだってとこですが、こうなります
上記パターンだと、当初5年間、1.0%引きで、残りの10年目までが、0.75引きとなり、11年目以降が金利引き下げが無くなります
次のパターンが、地域連携が対象外の場合
このパターンだと、当初5年間は、同じく1.0%引き、その後10年目までは、0.25%引き、11年目以降は金利引き下げ無しとなります
そして、地域連携を適用出来、子供が2人の場合、こうなります
このパターンでは、当初10年間、1.0%引き、その後金利引き下げ無しとなります
ご家族の状況や、居住地域によりポイントが変化しますが、8ポイント獲得できる状況であれば、当初10年間1.0%引きとなり、3月の金利で考えると、当初10年間0.84%となります
これで、変動金利と比較すると、次のようになります
・フラット35:当初10年間 0.84%、その後 1.84%
・変動金利:0.37% ⇐変動リスク有り
金利の半分を払い終わると言われている、当初10年間で比較した場合、金利差は次のようになります
0.84-0.37=0.47%
今後変動金利が徐々に上がることを考慮した場合、当初10年間リスクなしで、この金利差であれば、フラット35の選択肢が増えてくるのではないかと個人的には思います
そして、10年間が終わるころぐらいに、変動金利の今後の動向も考慮して、借り換えを検討するのが、現状1番リスクが低い方法ではないかと考えます
今どうするか検討中の方や、今後住宅ローンを考えてる方の、参考になれば幸いです
あくまでも、個人的な意見となりますので、その点はご了承ください
各ご家庭で、どのポイント数になるか試してみると良いと思います
ちなみに、最大ポイント数になると、当初15年間1.0%引きとなりますが、こうなるには、地域連携が適用出来る状況で、子供が6人以上となるので、対象の方はものすごく絞られてしまうかと
では、また次回