今日も、京橋の駅でふらりとおり、ぽつぽつと歩んで行く先は、

そう、八重洲ブックセンター。




・・・聖地だ。


この、気づかずに通り過ぎてしまいそうな、主張のない店頭。

この、オシャレ感のまったくない、雑然とした店内。

だけど実力はいうまでもなく、随一。やはり、週に一度は足を運ばねばならない店だ。

いや、もはや店ではない。場所でもない。聖地、サンクチュアリだ。




混沌とした店内は、そう、けっして裏切らない。読書家に無上のよろこびをあたえてくれることうけあいだ。

うつろいやすい世の中で、これほど安定した場所があるのだろうか。

広い店内を、がさごそと歩きまわる。

大量の書物に一気に出会い、手に取り、つぎつぎに見回していく。

心地よい疲労と、軽い陶酔感。




法律書をいくつか、買っていく。

これはカッコつけているのではなく、仕事で使うという、れっきとした目的があるのだ。

法律はかわってゆく。ルールも、常識も、人の興味や関心も、不変ではない。

そう、なにごともうつりかわっていくのだ。



だけど、おそれることはない。

トレンドが変わろうとも、

ファッションがいかに、めまぐるしく思えても、

クリエイティビティはかわらない。その精神はゆるぎない。


そうとも、

僕には、八重洲ブックセンターという、「知識の背骨」があるのだから。