地方公務員の水産職 | Neblina

地方公務員の水産職

私の出た大学からも、結構地方公務員の水産職員になった人がいます。
地方公務員と言うのは、行政事務側が大体が地元か近県出身の方が多く、技術職。特に水産と獣医師(畜産)は、地元を取るか「自分の専攻しているもの」を取るかに2分されます。

水産職の場合、海無し県(埼玉とか群馬)は海のある所を、一方の淡水魚をメインで専攻している人間は海無し県(滋賀とか長野etc.)を選ぶ傾向があり、また専攻した魚類・水生動物・藻類によって、それが主産地となる自治体を目指すわけです。私の先輩で新潟出身の方がいて、海苔の専攻をしていたから福岡県庁に勤務している人もいます。
私はサバの養殖を選考していたから、地元の千葉ではなく静岡県庁を受けました(最終試験で落ちた)。

公務員の水産職は、行政事務・普及業務・研究の3つに分かれ、私の地元の千葉県庁を例に取ると行政が水産課・漁業資源課・漁港課。普及業務が銚子・館山・勝浦の水産事務所と、夷隅郡御宿町の水産情報通信センター。研究が(南房総市)千倉の水産総合研究センターと、佐倉の内水面(淡水魚)水産研究所。そして、勝浦と富津の生産開発室(栽培漁業センター)。後、調子と館山に2つの漁港事務所もありますが、ここは大半が土木技師が多いので省略します。

研究で例に取ると、海面(いわゆる水産試験場)・内水面(淡水魚)・栽培漁業センターの3セットが基本ですが、県によっては栽培漁業センターが公社等の財団法人に委託されている県や、内水面が省略されている県。逆に、愛知県のように内水面関係部署が複数(愛知県の場合は3ヶ所)ある自治体もあります。
これらが全く無い県が奈良県で、ご存知のとおり奈良は海無し県の上に水産試験場も無く、大和郡山の金魚の養殖は有名ですが、おそらく家畜保健所が防疫とかに当たっているんだろうと思われます。

自治体の水産職員を目指す人には、漁業者・養殖業者に必要とされる職員になってほしいものです。