今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba -4565ページ目

Sat 080607 読書と執筆の一日

 気温は28℃まで上がったが、書斎は半地下だから午前中は寒いぐらい、午後になっても特に我慢できないような暑さにはならない。午前は4時間まるまる読書に費やす。社会学・ラクロの小説・イタリア語・メソアメリカ古代美術など。


 午後もほとんど読書していたが、30年も前に読んだ古い古い文庫本を書棚から引っぱりだして読みふけったせいで、いつの間にか夕方になっていた。これを読んだとき私はまだ10代前半だったのだから、それ自体が気の遠くなるほど大昔だが、本が書かれたのはそれよりさらに20年近い昔の昭和33年。半世紀前の小説となると、語句注が必要になるほどに古くさいものなのかもしれないが、懐かしさのせいですっかりのめり込んでしまった。


 夕方から夜にかけて、参考書の執筆。英文法の本格的な参考書で、上下2巻合計ページ数500ページを超える予定。東進に移籍してから出版した本は、エッセイ集みたいなものと単語練習帳だから、私としては本当に久しぶりに本格的な参考書を出すことになる。英文法について、とにかく丁寧に丁寧に、ほぼ誰でも理解できるように解説した参考書で、英文法参考書の決定版になると自負している。1章6ページで、80章を予定している。


 問題は、出版時期。遅くとも2008年11月には出版にこぎつけたいが、肝腎の私の執筆が遅々として進まない。代々木ライブラリーなら、私の原稿をそのまま印刷するだけの気軽な編集方針だから、原稿が完成しさえすれば、そこから出版まで1ヶ月もかからない。それに対して東進ブックスからの出版となると、微に入り細をうがち、ありとあらゆる工夫を施してくれるから、原稿完成から出版までに3~4ヶ月はかかるのである。今年中の出版のためには、遅くとも8月末ぐらいまでに完成原稿を手渡さなければならない。予定している80章のうち、今日までに完成したのは25章。うーん、これはかなりきつい。


 とは言っても、ちょっと酒を飲めば、サッカー「日本vsオマーン」戦も見たくなる。見てしまえば、アウェイの試合で前半10分過ぎに先制点を許してしまう日本代表の集中力のなさに、ついつい、いきりたってしまう。いきり立てば、原稿を書かなければならない今の立場なんか、完全に忘れてしまって当然である。後半10分ごろ、我を忘れるぐらい怒り狂った私の目の前で、遠藤が唖然とするほど落ち着き払ったPKを決める。何だ、若いのにあの落ち着きようは少しイヤラシすぎないか、とニヤニヤしているうちに、大久保はレッドカードをもらうは、オマーンの選手はやたら倒れてばかりいるは、続けざまに焼酎のグラスが空いてすっかり酔っぱらうは、気がついてみると日付も変わって、もう参考書執筆どころではない。酔いどれ英文法、というのではさすがに問題があるだろう。というわけで、今日の写真は、どこまでもどこまでも酔っぱらいつつサッカー中継にのめりこむ私を眺めながら、呆れ果ててアゴがはずれるほど大欠伸をしているニャゴロワである。

 

0002


 で、このブログ執筆に今日の締めくくりの活路を見出した。まだ読んでいる人はいない状況だから、辞めるならそのチャンスはしっかり確保できている。6月半ば頃からは全国で講演会が20本ほど連続する予定になっており、そこで公式にブログの存在も明かしていくことになる。プライベートな日記というなら、別にコクらなくてもいいわけだが、ま、気合いを入れるのと、辞めよう辞めようとする自分の背中を少し強めに押すためにはコクったほうがいい、ということである。


 080605と080606の2回は、ブログ開始のあいさつのような記述に終始したが、いよいよ今日からは「水平飛行」に入ったというか、「始めたぞ」という気負いなく、ごく普通に日記が書けるようになった。明日からは、この日記に付け加えて、まず2008年5月10日から20日にかけてのイタリア北西部+コモ湖旅行についての詳細も記録し始めることになる。ブログ冒頭の写真はこの旅行時のコモ湖畔のものなのだから、旅行の詳細を記録しておくのは、まあ自分への礼儀のようなものである。

1E(Cd) John Coltrane:SUN SHIP
2E(Cd) John Coltrane:JUPITER VARIATION
3E(Cd) John Coltrane:AFRICA/BRASS
4E(Cd) Holly Cole Trio:BLAME IT ON MY YOUTH
7A(Rr) 福田章二:喪失:中公文庫
10D(DvMv) BLOOD DIAMOND
total m36 y36 d36