サプライチェーン
子供の貧困対策に関する政策レポートを作り始めました。
学術論文のようにタイトに書くつもりはないんですが、客観的な情報をきちんと入れ込んで、考察をして、とるべき選択肢、立つべき視点を一定示せるような資料にしたいなと思って、プロジェクトチームのメンバーとも協力し合いながら進めていこうと思っています。
ここでもやっぱり僕の中で「サプライチェーン」が気になるんですよね。
「ある製品の原材料が生産されてから、最終消費者に届くまでのプロセス。
例えば、書籍においては、著者、出版社、取次、書店というサプライチェーンが構成されている。サプライチェーン全体を見ることで、どこで価値が生まれ、どこにムダがあり合理化できるかがわかる。」ーMBA経営辞書ー
行政のあらゆるサービスについて見直しが必要なんじゃないかと思うんですよね。
構造上しかたないのかもしれませんが、ツギハギだらけで歪な感じなんです。
根源的には市民へ提供する「価値」の最大化という意外のバイアスがかかりまくっていて、長年の間に歪みまくってしまったという感じなんだと思います。
僕は学生時代スーパーマーケットの果物売り場で働いたことがあるんですけど、半期に1回くらいは「棚卸し」があるんですよね。
商品の数を数えて、帳簿上の数字とのズレとかを確認するわけです。
行政には予算と決算はありますが、棚卸しってあんまりやらないですよね。
「政策の棚卸し」
あとは、個別の政策の議論にはなりますが、政策パッケージの議論にはなかなかなりませんよね。政策を投資と考えたら「政策ポートフォリオ」とも言えるかもしれません。
株式でポートフォリオを組む時はβ値(感応度的なやつ)を参考にして、市場の変動リスクを抑えるというイメージがあるんですが、政策ポートフォリオってあんまり考えられていないですよね。
バブルの時はバブルの政策、経済危機の時は経済危機の時の政策。
だからパッチワークな感じがするんだと思います。もぐらたたき感をすごく感じます。
これも政治家の選出方法と任期と評価制度がズレているからなんじゃないかと思っています。
政治のサプライチェーン、行政サービスのサプライチェーンを根本から見直す時期だという共通認識の形成が必要かもしれませんね。
サービスの提供主体が必ずしも政治家や行政じゃなくてもいいんだと思うんですよね。
株式会社だろうが、NPOだろうが、任意団体だろうが。
国民が税金として投資した、出資した、消費した「お金」に見合った価値が社会全体としてきちんと提供されているのか。誰かが我田引水して歪めていないか。
こういった視点から、全体最適を図るべきなんじゃないかと抽象的には思いますが、具体的に探求し、提案していけるのはまだまだこれからです。
子供の貧困対策についても、「投資」の部分と「リスクヘッジ」の部分をしっかりと見極めないといけないと思います。
どれだけ具体に落とし込めるかわかりませんが、熱心な1期生の力も借りながら、頑張りたいと思います。