現場の最前線の声 | 今井アツシオフィシャルブログボクラノミライPowered by Ameba

現場の最前線の声

先日は、市PTA協議会の方々と意見交換をさせていただきました。

学校現場の安全を軸に、情報共有の課題や対策を進めるプロセスの問題、
体力低下、遊び場確保、マインドの課題などなど多岐にわたる意見を忌憚なく
交換し合うことができ、充実したものとなりました。

また、学校協議会や区の関わり方など具体的行政課題に関する問題意識もお伝えいただき、大変、勉強になりました。

学校組織・保護者・子供たち。
教育現場におけるステークホルダーの方々に意見を伺うことは実りの多いものですね。

そして、専門家・行政・議会・現場のステークホルダーの間に存在する認識の乖離を埋めていくのも我々議員の重要な仕事の一部ですね。

そして、本日は、生野区で行われた「児童期の貧困問題が与えるその後の影響について」という講演会・シンポジウムを見学。

まずは、大阪子どもの貧困アクショングループ代表の徳丸ゆき子さんのご講演でした。

アウトリーチの難しさ、調査で実態を把握することの難しさ、行政・民間の役割分担、社会制度の課題などなど多岐にわたる政策的な視点をご提示いただきました。

そして、様々なケースの分析から見出された貧困を生み出す要因としての「暴力」の存在。DVや虐待から貧困に陥り、そして、DVや虐待も連鎖を起こし、貧困の連鎖につながっていくサイクルの存在。

社会や他人に対して信頼できるマインドか否かで逆境から浮かび上がれるか、支援の輪に入り込めるかが大きく変わってくるというお話も非常に興味深かったです。

SSWの方や元教員の方のお話では「情報共有」が重要な課題であるし、専門的な見地と現場との知識・認識の乖離を埋めていかなければならないという課題も興味深かったです。

そして、更生保護の実践についてのお話も興味深かったです。薬物依存からの更生のケースが特に印象に残っています。何度も薬物使用で捕まった方が、ボクシングにのめり込み、強くなりたいという気持ちから、健康を意識し、薬物を断ち、食事にまで気を使うようになり、薬物依存から脱出されたそうです。

これは、SSWの方のお話にもつながるなーと思いながら聞いていました。SSWは子どもを取り巻くリソースの評価分析もされるそうです。その子が持つ特性(強みや弱み)、家庭が持つ(強みや弱み)などを分析して、立ち直りに向けた戦略策定をして、プログラムを推進していくための調整機能を果たす役割をされているそうです。

この仕事・制度が行政の仕組みや学校現場の仕組みにマッチし、行政や学校現場の意識も同時に高めていくことができれば、子どもたちを取り巻く環境に大きな好影響を与えていける可能性があります。

SSW(スクールソーシャルワーカー)という名前だけに、過度な期待を寄せるのではなく、うまく活用し、うまく機能させるためにはそれぞれの持ち場でそれぞれがどんな努力をしていかなければ考える。知恵をしぼることが非常に重要になってくると感じました。

ブログにまとめさせていただいた感想は、ごくごく一部です。
しっかりとメモを取りましたので、今後の政策研究の参考にさせていただきます。