東京視察in足立区 | 今井アツシオフィシャルブログボクラノミライPowered by Ameba

東京視察in足立区

先週の金曜日は東京視察に行ってきました。

今回は視察をコーディネートする役割をさせていただき、

大変ではありましたが、良い経験ができました。

東京では、足立区で
・おいしい給食事業
・セーフティーネットあだち
・老朽家屋等の適正管理に関する条例
についてヒアリングを行わせていただきました。

おいしい給食事業で特に印象的だったのは、
給食の食材を学校毎に入札で仕入れていることです。
各学校に栄養士が配置され、食材を仕入れる事によって、それぞれの学校が創意・工夫を凝らして給食を提供しています。
全小中学校で自校炊飯を行っているのですが、昭和61年から委託を開始し、平成12年に全て委託化を完了させたことも効率化の観点から重要だと思います。

老朽家屋の適正管理に関する条例施行については、取り組みは進んでいるものの、大阪市と同じ課題を抱えていることも伺いました。
やはり、最後は個人の所有権の問題にぶつかりますし、税制の問題もあります。

老朽家屋でも残しておけば固定資産税減免が適用されるそうですが、解体してしまえば減免が無くなり、固定資産税が増えてしまうという理由で中々承諾してもらえないケースもあるようです。
また、登記されていない建築物があり、固定資産税台帳で追跡したいけれども、個人情報の関係で税務署に協力をいただけなくなり、聞き取り調査で絞り込むしか無いという問題もあるそうです。

足立区の就労支援施設は昨年は横浜市に抜かれたものの、それまでは全国160ヶ所ある中で毎年1位の就職率を達成していたそうです。

特に特徴的だったのが、「あだち仕事道場」という取り組みです。

靴製造工場やスーパーマーケットで1人分のアルバイト枠で複数名登録させてもらい、一人当たり時給400円程度もらいながら働く体験をするというものです。

労基署と協議をして許可をもらい、最低賃金を下回る時給で職業体験をすることが可能になったとのことです。

狙いとしては、働いてもお金をもらったことが無い子が多く、働いてお金を稼ぐ喜びを体験させることで成長につなげるそうです。

企業としてもニート・引きこもりの方を最初から正規のアルバイトで雇うのはリスクが高く、中々引き受けてが無い状態だったのですが、1人枠で複数人を雇う事によって、リスクが軽減されます。

この取り組みのおかげで、実際に正規のアルバイトに就労できたり、正社員にまでなった方もいらっしゃったそうです。

制度の限界があるから諦めるのではなく、創意・工夫をこらして、課題を解決していく取り組みは大変勉強になりました。

政令市としての大阪市のままでもできること、特別区だからこそできることこういった事を整理しながら、改革を進めることを考えていきたいと思います。