武雄市視察
武雄市の視察に行ってまいりました。
昨年、視察に訪れた時は図書館の完成前だったので、
ビフォーアフターを見ることができてよかったです。
元々、素晴らしい図書館ではあったのですが、
カルチュアコンビニエンスクラブとのコラボレーションにより、
更に素晴らしい図書館へと生まれ変わっていました。
図書館に入ると、書籍販売コーナーと、スターバックスがすぐに目に入ります。
新しく出版される本は、世の中のトレンドを表します。
入ってすぐに、販売コーナーを設けることにより、情報の流れを感じることができます。
販売コーナーと貸出コーナーがシームレスで見事に融合されているのですが、
会館当初にアテンドをきちんとすることによって、
利用者からの不満の声はほとんどないそうです。
Tポイントカードの考え方も興味深かったです。
利用者には、1日1回3ポイントが付与されます。
1ポイント=1円なので、年間100万人利用者がいれば300万ポイント=300万円です。
300万円かけて、100万人の利用者が入れば、
費用対効果は非常に高いという考え方のもとに取られた戦略だそうです。
これは、民間企業ならではの発想ではないでしょうか。
レンタルCD・DVD、書籍販売、カフェという収益源があるからこそ、
利用者を増やすというモチベーションが働きます。
図書館サービスとしても、365日、9時~21時まで開館を実現し、
利用者層も広がったそうです。
低コスト化とサービスの大幅向上を成し遂げた素晴らしい事例だと思います。
大阪市でも民間と上手にコラボレーションすることで、
低コスト高サービス化を狙っていきたいものです。
これまでの指定管理者制度は主にコスト削減の意味合いが強かったように思います。
確かに、直営でやるより大幅にコストが下がったものもあります。
しかしながら、様々な制約がある中で、
民間の活力・ノウハウを活かしきれていなかった部分があると思います。
どこまで、民間の発想を活かし、同時に住民の合意形成を図っていくか、
そのギリギリのラインを狙っていく必要があるのかもしれません。
樋渡市長は、チャーミングで、独創的で戦略的な人でした。
でも、職員との信頼関係も築き、ボトムアップにも取り組む、
素晴らしいリーダーシップを発揮されているようでした。
今後も武雄市は要チェックです。