いじめ予防プログラム | 今井アツシオフィシャルブログボクラノミライPowered by Ameba

いじめ予防プログラム


阪大の教授にお誘いいただいて、本日は大阪大学中之島センターにて開催された、

子どもの発達科学研究所主催のいじめ予防プログラムを受講してきました。

朝9時半~夕方5時までという長時間に渡るプログラムでしたが、

非常に内容が濃くて、時間が足りないくらいでした。

膨大な情報量でしたので、印象に残った部分をまとめようと思います。


・教育効果はすぐに出ないため、科学が入りにくい状況にある
・科学とは再現性があること→誰がやっても一定の効果が見込まれる
 →広げられる。継続できる。自信を持って進められる。
・効果とは何かを検証するためには、
 評価する切り口としての客観的なデータが必要。
・アメリカには教育統計局があり、数字を集めるだけではなく、
 数字の背景を分析している。
・個人攻撃の罠に陥ってはいけない。方法を知らないなら教えてあげるべき。
・大人への啓発が必要。「僕もいじめられたけど大丈夫だった」
 「僕も体罰を受けたけど大丈夫だった」はその人個人のケーススタディであり、
  みんなに当てはめるのは乱暴である。
・欧米でのいじめの定義は、「力の不均衡」「繰り返される行動」
 「意図的な行動」「不公平な影響」の4つが挙げられている。文科省の定義は曖昧。
・いじめは見ているだけでも被害を受ける。
・ サイレントマジョリティをケアリングマジョリティに変える必要がある。
・傍観者がいじめに関与しない3つの理由「何をしていいかわからない」
 「報復を恐れている」「何かをして、状況をさらに悪くすることを恐れている」
・意欲づけ、鼓舞、一緒に戦う姿勢を大人が示すことが必要。
・いじめの75%は目に見えない。
・学校風土は「多数派」によって作られる。
・多数派の文化は容易に受け継がれる。
・インストラクショナルデザイン(知識・技能・遂行)

などなど、ほんの一部ですが、意義深い内容でした。

傍観者へのアプローチが重要な鍵になっている

というところは非常に興味深かったです。

大阪市が来年度から取り組もうとしている、いじめ・問題行動への対応についても、

貴重なアドバイスをいただくことができました。