大阪市教育振興基本計画(改訂素案)について | 今井アツシオフィシャルブログボクラノミライPowered by Ameba

大阪市教育振興基本計画(改訂素案)について


先日の文京経済委員会協議会にて、

大阪市教育振興基本計画(改訂素案)について説明を受けました。

1月4日まで、パブコメを受け付けているようですので、

大阪市のHPから是非ご覧になってくださいね。

パブコメは、得てして、否定的な意見が多くなるものですが、

ポジティブな感想でもいいので、是非、パブコメを活用してみてください。

さて、本文より抜粋とそれについての思うことをちょっとだけ書いてみようと思います。

あくまで、会派としての考えではなく、僕個人の考えです。

「将来の夢や目標を持っていると答える児童生徒の割合は減少している状況が見られ」
→現在のアプローチの仕方はどうなっているのか。目標設定の仕方等・・・。自己効力感の育成が目標や夢へのチャレンジ精神を育てるので、そのあたりのアプローチを強化して欲しい。

「中学校における不登校の生徒の割合は依然として全国平均の約1.5倍の水準」
→スクールソーシャルワーカーの配置、社会福祉士による相談窓口の開設等が現在のアプローチ
 一定の成果を挙げているみたいだが、何が足りないのか。不登校の原因は様々なケースがある が、「心」の問題に起因している。有効なプログラムや子どもたちが主体となる取り組みはで きないか。

「全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果から、状況の改善は見られるものの、依然として多くの種目で全国平均水準を下回っており、体育の授業や行事などを通じて体力向上を図る必要があります」
→何故、全国平均水準を下回っているのか。原因はどこにあるのか。食事や遊び、生活習慣など、学校外の原因も掘り下げてみる必要があるのではないか。

「25年度から27年度までに取り組む施策を定める」
→前回策定された、教育振興基本計画が27年までということだったが、今回の策定案は期間延長しないのか。

「ICTの活用について」
→カーンアカデミーのような体系的なコンテンツ・ドリル学習が効果的ではないか。登録・ログ イン式で放課後の学習にも使えるようにするのはどうか。ダウンロード形式では、ダウンロー ド、印刷という手順が必要で、家庭学習としては敷居が高いのではないか。
 武雄市の取り組みのような、iPadアプリを活用した電子書籍の利用。図書館との連携を図って いくのはどうか。
→オーディオビジュアル教材のWEB配信による語学学習等、コンテンツの提供。
→ICT活用は、コンテンツの充実と教員・児童・生徒のリテラシーの向上がキモ。
→現場のナレッジマネジメントの強化。指導案や学習プリントの共有化、指導ケースの言語化・共有化等・・・。
→ICTを活用した、ユニバーサルデザインの教育を強化して欲しい。聴覚での情報処理が苦手でも、視覚を活用したアプローチをするなど、得意に合わせてカスタマイズできると学びやすくなるのではないか。

「英語教育について」
→ネイティブスピーカーも有効だが、費用がかかるうえ、質がピンキリ。オーディオビジュアル教材を活用して、シャドーイングなど、スピーキングとリスニング能力を育てる手法も取り入れてみてはどうか。

「ガバナンス改革」
→アンケート等評価の充実。保護者・教員・第三者・児童生徒による相互評価。アンケートの公開。(以前、児童生徒による学校評価を提案したら、教委に反対されました。子どもが学校を評価するのはいかがなものかという考え方だそうです。京都市では、自分自身の関わり方も評価し、学校についても評価するという相互評価を実施し、自分自身を振り返る取り組みをしているみたいです。)

「いじめ・問題行動対策」
→更生プログラムの内容および、期間がどんなものになるんだろう。

「バウチャー」
→学校施設の民間利用を促進し、相乗効果を上げる取り組みが有効ではないか。月1万円で、2つ、3つ教育関連サービスを利用できたら、効果は上がるはず。民業圧迫と言われる可能性もある。韓国では、国営のWEB配信塾を実施している。民業圧迫との声があったが、子どもたちの未来のためと、国会議員が押し切った。教育に関しては、金儲けのためにやるのではなく、子どもたちの未来、この国の未来のために最大限環境を整えるべきだと僕個人は考えています。

「言語能力の育成について」
→ディベート、ロジカルシンキングの取り組み強化。海外では、立場を入れ替えてディベートを繰り返すなど、議論をするための教育を実施している。

以上、思いつくままに書いてみました。

改訂素案には、英語教育やいじめ対策、ICTの活用について、先進的で、

チャレンジングな取り組みが書かれています。

時代に合わせた教育を実現していくためにも、大切な視点だと思います。

市民のみなさんも、これを期に、大阪市の教育について、

思いを巡らせてみてくださいね。