文教経済委員会視察報告(2日目)
2日目は三笠市視察です。
三笠市は世界でも珍しい逆転地層が観察できるそうで、
アンモナイトの化石が名物だと小学生に教えてもらいました。
高齢者比率は43%と高く、子育て世代の支援施策が充実しており、
幼稚園・保育園は実質無料(一度費用を徴収してから、市内で使える同額の商品券を配布)、
給食費も無料だそうです。
小中一貫校には平成17年の小泉改革の折りに、日本で初めて着手したとのことでした。
2・3・4年制の導入、国際科・地域科という独自科目の設置、
そして、学校運営協議会設置によるコミュニティスクールにもチャレンジしています。
特に、国際科での英語教育は実績をあげていて、
小学校1~4年生(5、6年生の外国語活動は必修になったので)
で年間35時間取り組み、リスニング能力は全国平均を大きく上回る数値が出ています。
学校運営協議会の基本的なスタンスは、「学校応援団」ということでした。
人事に関する意見を出すことはできるのですが、
個人批判は無しという制約がついています。
例えば、体育に力を入れたいから、優秀な体育の先生を連れてきて欲しいなど、
学校全体のビジョンとしての人事に対する意見を具申できるようです。
学校ボランティアは30名程の登録があるようですが、授業協力はまだ進んでいないようです。
現場にいた経験から考えると、確かにボランティアの方と
連携して授業に取り組むのは段取りにかなりの手間暇がかかり、中々難しいと思います。
実際のところTT(ティームティーチング)での指導だってしっかりと
連携を取って本当に効果的に活用できているところは少ないかもしれません。
ただ、外の目が学校に入ることは僕は、いいことだと思います。
学校の先生には特有の意識の壁があるように感じます。
(僕自身、保護者が学校に来るときはちょっと身構えてしまうような所があったし、
現場にはそう言う空気が流れていました。)
その壁を薄くして、本当に地域と保護者と協力して教育活動に
取り組むことができたときに、子どもたちが豊かな学びを
積み重ねていける環境になるのではないでしょうか。
学校協議会に関する課題もいくつか見つかりましたので、
課題解決のための、調査・研究を進めていこうと思います。