武雄市視察 | 今井アツシオフィシャルブログボクラノミライPowered by Ameba

武雄市視察

武雄市の視察も有意義なものとなりました。

1泊5700円で朝食バイキング付きという、お得なホテルを村上栄二議員が抑えてくれていました。視察の目的はあくまで、政治・行政の勉強、他の自治体の現場を見て、当事者に話を聞き、市政に反映させていくことです。安い宿でも寝られれば十分です。

さて、行政対応は午後~の予定でしたので、噂の図書館を見てきました。
まだ、CCCが改装をする前なのですが、広くて清潔で、素晴らしい図書館でした。
来年4月からは、CCCが指定管理に入り、カフェや販売も含めて図書館の運営をするみたいです。
チャレンジングな取り組みですが、非常に魅力的で可能性にあふれる取り組みなので、是非大成功を収めて欲しいと思います。

それでは、武雄市役所ヒアリング内容をまとめていきます。

「ソーシャルメディアの活用について」
・「つながる」をキーワードにしたまちづくりを展開しており、その核となるのが、facebook。
・facebookは個人情報が出ているので、ツイッターに比べて前向きな議論がしやすい。
・facebookは登録しておけば市の発信情報をリアルタイムで受け取ることができ、要望や意見を即座 に出すこともできる。→職員は即座に対応しないといけない→鍛えられる
・使える人はまだ一部だが、無料のパソコン教室を開いて利用者を増やしている。
 (県の緊急雇用制度を使い、民間委託で講座を開いている)
・「実名制」「オープン制」「多様性」が強み。
・全職員が登録している。
・イニシャルコスト60万円。ランニングコスト200万円/年。

「図書館のTSUTAYAへの業務委託について」
・カフェを入れる。
・ポスト投函返却。
・365日朝9時~夜9時会館。
・予算も1割圧縮。
・利用履歴は一切外にはでなく、表示されるのは会員番号とポイントのみ。
・6年前からTSUTAYAをモデルにするように教委に指示→遅々とした歩み→市長が直でアプローチ →社長と会って合意という流れ。
・指定管理の期間は5年間。

「学校教育のICT活用」
・ホワイトボード型の電子黒板とIPadを活用している。
・パソコンを入れた時と比べると先生たちの受けがよかった→準備に手間がかからない。
・活用例は、ウェブ検索やドリルアプリ(国語、算数、理科、社会)
・月一回の職員会議の最後の30分はICT研修を行なっている。(定例化)
・校務支援ソフトの導入で教員間、学校間の情報伝達や資料提供がしやすくなった。

「マイ図書館(電子書籍貸し出し)について」
・複製防止機能が備わっていて、アイチューンズストアで入手できる(武雄市民対象)
・著作権がネックでコンテンツの充実は今後の課題。
・アンドロイドとアイフォンには対応している。
・貸し出し機関は15日で自動的にアプリから消えるようになっている。

「議会のICT化について」
・定例会はUstreamでライブ及び録画は委員(広報課が市長の支持で進めてきた)
・議場にモニターテレビを導入し、写真の表示やパワーポイントを活用して質疑をしている。
・2日前までにはデータを事務局に提出する。
・今後議場のWiFi化、ペーパーレス化、配付資料の電子化に取り組んでいく。

樋渡市長はあいにく出張中でお会いすることができなかったのですが、現場の雰囲気を感じることができました。普段は、市長自ら役所内を回り、チェックとアドバイス(ダメだし)をやっているそうで、職員は緊張感を持って仕事にあたっているようです。

先進的な取り組みを次々試していく市長に対して、抵抗感を持っている職員もいるようですが、議会の大半が市長シンパであり、職員数390名というコンパクトな体制がスピード感を生み出していると感じました。

やはり、ツタヤ図書館は面白いです。予算削減効果+賃料収入で自治体の負担はかなり軽減されるようですし、市民にとっては質の高いサービスを享受できることになると思います。
実際に走らせて見なければ、どのような問題点が浮かび上がってくるか分かりませんが、成功を収め、全国に広がると面白いと思います。
図書館が地域活性拠点・知識創造拠点・異年齢間の交流拠点として充実されていくのではないかと思い、大いに期待が持てました。

今後も、武雄市は要注目ですね。