佐賀県服巻先生面会 | 今井アツシオフィシャルブログボクラノミライPowered by Ameba

佐賀県服巻先生面会

佐賀県は発達障害支援のモデル都市になっています。

服巻先生は、中心的に佐賀モデルを作り上げ、1歳6ヶ月検診や発達障害者の方への窓口対応ルールブックの作成、親のカウンセリング、親子療育教室、発達障害向けコースのある高校など先進的な取り組みを推進していらっしゃいます。

大変多忙な中、メールで直接アポをとらせていただいて、お会いすることができました。

発達障害については、様々な自治体で議会の認識が無く予算がつかない為、進展していかないという全国的な現状を伺いました。

全ての部署を横断して連携を取れる場所が必要で、佐賀県では全ての部署で取り組みが進んでいるそうです。子育て支援に関するパンフレットは支援のニーズごとに別々だったものを、ひとつにまとめることにより、親にとって手に取りやすいものに変え、さらには、啓発や気づきのきっかけになるという効果的な取り組みもしています。

発達障害の発生率はアメリカの研究では88人に1人となっているが、実際には2割弱いるのではないかというお話で、制度設計として、ターゲット人口を割り出して予算措置をすることが必要だということでした。

取り組みを始めた10年前はニーズの無い(認識されていない)ところに作ったが、親自身もどんな支援を求めていいのかわからない状態だったので、先駆けて取り組みを進めることにより、成果を上げてきました。

「不登校・引きこもり・家庭内暴力・パラサイト・少年犯罪・ニート」
等の背景に発達障害が隠されていることもあり、一生涯を通じた支援は必要だが、適切な支援を続けていけば、タックスペイヤーとして社会の中で生きられる可能性を伸ばしていけます。

Xメンやハリーポッターの例を出して、発達障害を持つ人たちが置かれている状況を分かりやすく説明していただきました。

役所と日程が合わず、現場を見ることができなかったのが心残りですが、服巻先生のお話を伺った2時間は非常に有意義で密度の濃いものとなりました。

「日本はかつて、自閉症に対する理解が進まず、偏見により精神病院に入れられていた。責めら れるのは本人や親。冤罪で 責められたら暴れませんか?」

相手が置かれている境遇を感じ取ることができるか。そして、それをどう政治に反映するのか。行政を変えられるのは政治です。政治が変わらなければ行政を変えることはできません。責任の重さと専門性を身につける必要性を改めて感じました。

まだまだ、理解が進まず支援も不十分な分野です。発達障害PTとして活動を始めて2ヶ月弱。一歩一歩前進させて、「大阪市モデル」と呼べるような取り組みができるように勉強していきます。