脅威とは
マクロ経済学や経営戦略について勉強してきました。
やはり、公的機関は民間に比べて遅れているというのが率直な感想。
「新規参入の脅威」「競合の脅威」「代替品の脅威」「供給者の脅威」「購入者の脅威」どの脅威にもさらされるということが殆どありませんからね。イノベーションへの意欲はすこぶる低く、リスクがあるならやらないという決断を下しがちです。行政では、議員がつついたり、マスコミが騒ぐとにわかに対応をするけど、表に出ない部分には自浄作用は働きません。行政に対する影響力をもった脅威は政治家とメディアだけなのかもしれません。
と考えると、党利党略で動くのではなく、チェック機関として政治家ももっと頑張らなければならないし、メディアも本質を突いた議論を巻き起こしていくべきだと思います。
先日の文教経済委員会の吉村議員の質疑でも評価制度について、新しい提案をしても、
「府に準ずるのが望ましい」とか
「運営に支障をきたす恐れがある」とか
「適切な評価ができなくなる恐れがある」とか
リスクばかりを並べます。
リスクがあるから何もしないのであれば、良くてもずっと現状維持のままです。
日本の各種業界の中でも国際的に競争力を持っている分野は、厳しい国内競争に勝ち抜いてきた分野が多いそうです。
国内で競争をくぐり抜け、製品開発や組織マネジメント、コスト意識など経営努力を積み重ねてきた土台の上に国際競争力が成り立っています。
公的サービスに市場原理は当てはまらない部分もあるかと思いますが、もっと改革に向けての意欲を常に持ち続けるような仕組み作りをしていかなければならないと改めて感じました。
そういえば、アメリカの就職人気ランキングに関するネットのコラム
を見つけました。
3位と6位にはNPOが入っているそうです。コラムによれば、
「企業として強いビジョンや目指している社会があり、それを実現するために従業員にまで浸透している」
企業が人気が高いそうです。
政治も行政も現状維持思考から脱却し、「強いビジョンや目指している社会」を実現していくために組織改革、意識改革を図っていかなければなりませんね。