現場の大切さ
今日の夕方村上栄二議員から電話がかかってきました。
学童保育の現場を見に行ってきたそうです。
発見があったようで、僕もうれしく思いました。
僕も何度か、鶴見区の学童保育の現場を見に行き指導員や保護者会の方と話をしたことがあります。
人づての話や、机上の資料での分析には限界があります。
やはり、目の前に起こっていることが全てを物語っています。
大阪市の児童放課後施策は予算の使い方がおかしい。
児童放課後施策は当事者以外の人たちが思っている以上に重要な政策だと僕は考えています。
共働きでも安心して子育てができる環境を整備しなければ、社会保障費が膨らみ続ける少子高齢社会である日本は確実に沈没すると僕は考えています。
ただ単に、子どもを預けて働けるというだけではもちろん不十分です。預ける場所が子どもたちにとってプラスの影響をもたらす場所になっていなければ、回りまわって今、社会が抱えているツケを将来に回すだけになってしまいます。
共働き家庭の増加には女性の社会進出が進んでいるということ、また、賃金の低下により一馬力では家計を養うのが苦しくなっているということ、税負担・社会保障費負担など様々な要因も重なっています。
そんな中で、政府は完全に増税路線。首相は不退転の決意で増税するそうです。家計はますます苦しくなるばかりです。
児童放課後施策を充実した、中身のあるものにしなければ、結局つけは子どもたちに回ります。劣悪な環境は子どもたちの心身に悪影響を及ぼします。厳しい環境で育ち十分に能力を伸ばせないまま、更に厳しい状況に陥っている社会に出ていくことになります。将来的に子どもたちの職業選択の自由を奪いかねない状態です。
こういったシミュレーションは決して拡大解釈ではないと思います。
現場を見て知ることはとても大切で、政治家としての責務であると思います。しかし、政治は「点」で物事を考えてはならないということも忘れてはいけないことです。現場を見るだけでなく、抽象度を上げて、社会全体を見て、そして、それがどう流れていくのか時代を見据えなければなりません。
「虫の目」と「鳥の眼」そして、「先を見据える視点」この3つが欠くべからざるものだと最近思うようになりました。
その場しのぎの政策ではなく、本当の意味での持続可能な社会を実現しなければなりません。
先を見ているからこそ、橋下市長は「統治機構の改革」「公務員改革」「教育改革」を大きな3つの柱として考えていると思います。
統治機構を改革し、制度的な無駄を無くす。公務員改革を実行し、無駄な人件費を削減すると共に生産性の高い公務員組織を構築する。
そして、浮いたお金を教育に投資する。
教育への投資は未来への投資です。
質の高い教育を子どもたちに受けてもらい、一人一人の能力を高め、自立して、社会に還元できるような大人に育てていくことが持続可能な社会作りのためには必要です。
一人一人が自立した上で、それぞれの夢を追いかけ、高付加価値の製品やサービスや作品や情報を生み出していく。
それが、将来日本が生き残り、国際社会での地位を確立し、そして持続可能な社会を作っていくために必要だと思います。
今日の深夜は橋下市長出演の朝まで生テレビが放送されます。
深夜1:25~4:25までだそうです。
番組を見ながら、大阪の未来、日本の未来に思いを馳せようと思います。