決算特別委員会最終日 | 今井アツシオフィシャルブログボクラノミライPowered by Ameba

決算特別委員会最終日

「告知」
10月22日午後7時より鶴見区民センター
維新の会主催の区民会議が行われます。
鶴見区民の皆さん、是非ご参加ください。
もちろん、参加費無料です。

                                            

本日は、今福鶴見で駅だちでした。

そして、午後からは、決算特別委員会最終日ということで、傍聴に行ってまいりました。
維新の会からは、村上栄二議員、守島正議員、角谷庄一議員、木下誠議員、福島慎二議員が質疑をしました。
村上議員は、主に港湾局についての質疑で、大阪市だけではなく、広い視野での運営を進めていくためにも、府市の連携が必要ではないかという趣旨で質問していました。また、TPPなど国際的な環境も大きく変わろうとしている中で、国際戦略港湾の役割はとても大きな物になってくるという大きな視点で質疑を行なっていました。

守島議員からは、交通局と水道事業についての質疑が行われました。
公営企業会計全般に対して、勘定科目を細分化して欲しいとの要望を出していました。それに対して理事者は、アニュアルレポートは全会計同科目で作成しているので、できないというような趣旨の回答をしていました。確かに、公営企業会計は、ざっくりとしていてよくわかりません。「その他」の額がでかすぎます。
別紙として付けて欲しい旨、要望していました。
地下鉄については、長堀鶴見緑地線と今里筋線の赤字の現状と、需要予測と実際の利用者数の乖離について、質疑していました。行政の事業は失敗しても誰も責任を取りません。詰腹を切らされるのは、住民です。自治体の借金は住民の借金です。税金によって払われていくのですから。中々自分に責任がのしかかる状況でなければ人間は本当の力は出せません。そう言った意味でも民間には「活力」があります。やはり、民間でできるものは民間に任せていくのがベターではないかと思います。
井高野駅からは南進についての要望を交通審議会に打診しているが、北進についての要望は提案していないという点についての質疑の中で、交通事業を取り巻く複雑な関係を垣間見ることができました。
大阪市が北進を提案しなかった理由については、「北進をして接続する駅は、阪急の正雀または、JRの岸辺なので吹田市から提案すべきである」ということと、「交通審議会に打診できるのは政令市か都道府県である」という回答でした。
そういった事情で、大阪市からも大阪府からも提案がなかったようです。守島議員の指摘通り、まさしく「自治体エゴ」が連携をめぐる問題では度々垣間見られます。全体の成長、そして住民のことを第一に考えて欲しいと思います。
その後、水道事業とバス事業についても質疑していました。
質問の組立がうまく、また、実際に井高野駅に写真を取りに行ったりと緻密に組み立てられて質疑で勉強になりました。

角谷議員からは水道局の入札案件のミスについて、築港地区の活性化についての質疑が行われました。
水道局の入札案件の取り下げについて、理事者が角谷事務所を訪れ説明をしていたところを、角谷議員の了解を得ずに理事者がICレコーダーで会話を録音していたようです。理事者側も今回は誤った使い方だと認めていました。
サントリーミュージアムについては、民間に貸出、全館を一体的に運営していきたい旨を視聴が述べていました。
また、文化施設については、エース級の作品ばかり展示し、倉庫で眠っている作品が多過ぎるとの指摘。エース級の作品は26点で200億円だそうです。芸術作品に詳しくない僕には、ちょっと想像がつかない金額です。芸術・文化はもちろん大切ですが、優先順位が違うんじゃないかと思います。
芸術・文化を楽しめるのはあくまで生活にゆとりがある人が多いのではないでしょうか。「衣食足りて礼節を知る」です。

木下議員からは、交通局についてと電力不足についての質疑か行われました。
交通局に対しては、ヒューマエラーの多さ、処分の甘さを指摘していました。また、バス事業については、ドライブレコーダーを設置しているのに事故が増加しているのは何故かという質疑がされました。理事者側の回答は、簡単に言うと「付ける前よりは減ってるよ」という感じでした。しかし、20年度、21年度、22年度と事故は約30件ほどずつ増加しています。
交通事業は、安全が最優先です。是非とも、市民の信頼を得られるように努めていただきたいと思います。
電力不足については、各公営企業の電力自給率の低さを指摘していました。災害時のリスクヘッジのためにも電力にも地産地消が求められる時代になってきました。また、夢島の天然ガス発電施設計画についての質疑も行われ、理事者からは、夢島をエネルギー拠点にしたいとの方向性が示されました。

福島議員からは、経営戦略の視点にたった質疑が各公営企業に対してなされました。
特に港湾局については、外郭団体が5社もあるので、まとめて持株会社化を図り、効率的な経営をしていけないかという示唆がなされました。景気のいい時代に事業を拡大し、多大な設備投資を行い、外郭団体を増やしてきました。今は景気が低迷し、当時と同じような体制ではまったくもって効率的な経営は展開できません。償還金や減価償却が大変なことになっています。
次に、施設の大幅回収が必要になったときにはどう対応していくのでしょうか…。
また莫大な額の起債をし、借金を先送りしていくのでしょうか。
まさしく、借金を借金で返す多重債務状態です。
コツコツ小さな努力を積み重ねるのも大事ですが、時代の流れは待ってくれません。借金の先送りもいつまでも続けられる訳ではありません。

今こそ時代を変えるような大きな改革が必要なのではないでしょうか。