●平成27年(2015)2月19日は、「旧元日」であると共に、「二十四節季(にじゅうしせっき)」の雨水がぬるみ、草木が芽吹き始めるという「雨水(うすい)」。

 太陽暦では2月18日頃、太陰暦では正月の中(ちゅう)に当ります。

 また、この日から23日は七十ニ侯(しちじゅうにこう)の、静かな雨に土が活気づく頃である「土脉潤起(どみゃくうるおいおこる)」です。共に、春の足音が聞こえ始め、桃の節句である「雛祭り(ひなまつり)」が近づいていることを知らせています。


●この「雨水」の日に、女の子のいる家庭において雛人形を飾り付けると良縁に恵まれると言われています。また、しまう(片付ける)に良いとされるのは、次の二十四節気の「啓蟄(けいちつ)」の日、今年は3月6日です。


●わが家には既に雛段や雛人形はありませんが、この時期に飾るのが、「立雛(紙雛)」の掛け軸です。可愛い女の子を守っているのでしょうか、男の子がかなり大きく描かれています。


●この紙で作った立雛が、雛人形の原型で、平安時代に生まれ、室町時代になって座った形

の「坐雛(人形雛)」となり、江戸中期以降に今日の雛人形が作られるようになりました。





  

        創業文化5年(1808)、京都四条の田中彌の雛人形色紙