●「奥州産 埋木皿 十枚 中氏」と蓋に書かれた木箱。箱の裏には「名取川」の歌が貼られています。

古くからの「埋れ木(うもれぎ)の名産地として知られ、和歌にも読まれてきた、

仙台に近い「名取川(なとりがわ)」に埋もれ炭化したものの細工物と思われます。



          


 ●「名取川」の歌は、「古今和歌集」巻13の650番のものです。


    名取川 瀬々(せぜ)の埋木(むもれぎ) 顕(あらは)れば

           如何にせむとか 合い見染めけむ        読み人知らず


 「名取川」は「埋木」や「顕(あらわ)れる」などを引きだす枕詞にもなっていますが、「その河瀬の埋れ木が顕わになるように、自分たち二人の間が、もし世間に知れたら、一体どうするのかをよく考えた上で、二人は親しい関係になったのだろうか。」と解釈されます。


           オモテ面。木目も色も様々です。


 ←ウラ面


 ●大きさ75mm角。2枚ずつアップします。