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 新旧駅舎のシンボルでもある、ツルのモザイク模様と、ステンドグラス。

 「JR阪和線 鶴ケ丘駅」に見られるものですが、今年は歴史的に節目の年を迎えています。

 「鶴ケ丘駅」の始まりである「阪和電気鉄道」の「鶴ケ丘停留所」の開業「75周年」。

 高架化前後の駅舎の所在地であった、「東住吉区」と「阿倍野区」が誕生して「70周年」です。

 これを機会に、改めて「鶴ケ丘駅とその周辺の歴史」を振り返りたいと思います。


 地上駅だった時の所在地は、「東住吉区山坂5丁目」。

 西側に少し移動して阪和線が高架となってからは、「阿倍野区西田辺町2丁目」。

 駅南西部のすぐ先は、「住吉区長居1丁目」。

 「区」を、むかしの国に見なせば、まさに「三国ヶ丘」の地に、「鶴ケ丘駅」があります。


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 < 三区の接点に位置する「鶴ケ丘駅」(大きな)。小さなの南田辺駅と長居駅の中間駅。





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 歴史を紐解く前に先ずは、大したことではないのですが・・・

 上掲4枚は、駅外側やホーム内で見る「つるがおか駅」の漢字表記。何かお気付きでしょうか?

 私がいつも思うのは、「一体どっちやねん?」なんです・・・・ 「」と「鶴丘」。


 駅舎外壁の駅名表示は、横書きで「鶴ヶ丘」。

 その前に建つ、大阪市?が設置している表示は、縦書きで「鶴ケ丘」。

 ホームで見る駅名表示は、同じ横書きでも外壁とは違う「鶴ケ丘」。

 ホームの路線案内図では、横書きが「鶴ケ丘」、縦書きが「鶴ヶ丘」。

 縦書きと横書きの違いでもなく、JR内部でも統一されていないと言わざるを得ません。

 因みに、地上駅の時代のホームの駅名表示は、今と違う「鶴ヶ丘」でした。


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 上表は、「鶴ケ丘駅」を含む「JR阪和線」の「大阪市内7駅」の開業時期を示したものです。

 私鉄の「阪和電気鉄道」が、「阪和東和歌山駅」までの全線を開通させる前年、最初の路線区を開業した昭和41929時点では「鶴ケ丘」はなく、7駅では最も遅れて、昭和131938に、「南田辺停留所」(現・南田辺駅)と「臨南寺前駅」(現・長居駅)の中間駅として開業しています。

 冒頭にも述べた通り、先月22日に75周年の節目の記念日を迎えたことになります。


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 次回は、この路線開発の経緯や、鶴ケ丘停留所開業当時の周辺の様子を見たいと思います。