大寒。すっかり葉も落ちて冬の装いになった、幹と枝だけの木々は寂しいものですが、見頃の花や葉を付けていた時にはない、木そのものの造形美が楽しめます。
●真夏の日射しに負けじとピンクや白の花を咲かせていた、「長居植物園」のこの木。
花の姿を長く見せることから「百日紅(ひゃくじつこう)」の字をあてる「サルスベリ」です。
流石の猿も、足を滑らせて木登りが出来ない姿になっています。「猿滑」とも書く所以です。
●一見、これまでの「サルスベリ」によく似た姿を見せているのが、次の木です。
「この木の名は?」の説明板をめくると、中国原産の「トウカエデ(唐楓)」とありました。
●植物園の北西隅には、「センダン」と共に外からも良く見える高木「ニワウルシ」があります。
< 二ガキ科、別名シンジュ > < 園外から見たニワウルシ >
葉が、いわゆるウルシに似ていますが、かぶれることはないので庭木になることからの命名と思われますが、普通の家では高くなりすぎるので、大きな公園や河川沿いなどでよく見かけられます。
別名の「シンジュ」は、「真珠」を想像しがちですが、神の木を意味する英語名を訳した「神樹」のことのようです。