大阪市東住吉区の南西部にある市内屈指の規模を誇る「長居公園」。
西を「あびこ筋」、南を「長居公園通」、東を「長居公園東筋」と、三方を幹線道路に囲まれています。
戦後に出来た「競馬場・競輪場・競艇場」の廃止に伴い、昭和３５（１９６０）年から本格造成されました。昭和４９（１９７４）年には、園内に「長居植物園」「自然史博物館」「身障者スポーツセンター」「温水プール」などの施設が整いました。
平成９（１９９７）年の「なみはや国体」開催を機に改修された国内指折りの「長居陸上競技場（長居スタジアム）」では、毎年の「大阪女子マラソン」、世界陸上をはじめとする大型大会も開催されてきています。また、「長居球技場（キンチョースタジアム）」と共に、サッカーＪ１の「セレッソ」の本拠地となっています。
他にも、「第二陸上競技場」「軟式野球場」「庭球場」「相撲場」など、スポーツ施設が数多くあります。
中でも、園内にある「長居植物園」は、都会にいながら喧騒を逃れ、季節の移ろいが体験できる場所として、本ブログでも数多く採り上げています。
「雷」が異常に多かった今年。「長居公園」でも悲しい出来事がありました。
総面積が６６ｈａある「長居公園」。多くの施設があって、２５本の避雷針が設置されています。
８月１８日の午後、２回にわたり落雷。周囲に比べて決して高くはない、１０～１５ｍ程度の樹木が立ち並ぶ内の１本と、簡易テントの屋根を直撃しました。
約１５ｍの細い樹木に落ちた１回目の雷で、長居スタジアムでのコンサートへ行く予定の福岡県の若い女性が、激しい雷雨で会場とは違う方向の樹林に雨宿りをして、命を失いました。
以後、園内各所に雷の際は建物内に避難するよう呼び掛けるポスターや看板が設置されています。
