大阪市住吉区長居西2丁目にある、式内社「神須牟地(かみすむち)神社」。
その境外社であった、昨日のブログの「多米(ため)神社址」の西方に鎮座しています。
いわゆる「庚申街道」の西、「長居商店街」を越えて進むと大きな「西長居公園」に出ますが、道路を挟んでその南に位置します。ただ、公園側は神社の裏手になります。
上の写真は、「長居西公園」(右手前)と「神須牟地神社」(左向う)の東側の道から撮ったものです。
公園の南側に回ると、神社の本殿が見えます。
大阪市では、都市の美観維持と環境保全のために、昭和43(1968)年から、緑の文化財として、「保存樹」と「保存樹林」を指定しています。
「保存樹」は、幹周1.5m以上、高さ15m以上の老樹・巨木。
「保存樹林」は、群生している枝葉の面積が500平方mあるものです。
平成9(1997)年のこの日、「多米神社」のクスノキが「保存樹」に、「神須牟地神社」の境内の樹林が「保存樹林」に指定されました。
境内には、クスノキ9本の他、ムクノキ・ケヤキ・タイサンボク・エノキ・ウバメガシ・オガタマノキ・センダンが群生していて、その枝葉の面積は2,547平方mに達します。
★☆ 大和川叢書④『流域歳時記・甚兵衛と大和川~この日何の日』 7月10日 要旨 ☆★
● 《 長居・神須牟地神社境内、大阪市保存樹林に指定(1997) 》
上述の通り。尚、江戸期、当地の「住吉郡寺岡村」は、天和3年(1683年)4月の「大和川付け替え検分」の川筋が、通例よりかなり北寄りに振られたため、迷惑訴状に名を連ねています。