中 九兵衛のブログ 大和川流域歳時記


 今、ツツジが咲き誇る、堺市上下水道局の「堺市浅香山浄水場」(堺区香ヶ丘町)。


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 明治43(1910)年4月1日から、大和川から取水して、近代水道としては全国18番目になる通水を開始。

 平成22(2010)年4月1日に、100周年を迎えました。

 厚生労働省の「近代水道100選」の一つに選ばれています。


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 「堺市水道事業発祥之地」の石碑です。

 昭和55(1980)年4月1日に、堺市水道局が「通水開始75周年記念」として建立したものです。

 裏面の「堺市水道創設の概要」によると、着工は明治41(1908)年3月16日。事業費=68万6千円。

 給水人口=6万人、1日最大給水量=5千㎥、1日1人最大給水量=84ℓを基本計画としたとあります。


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 実は、この日が建つ1年半程前の昭和53(1978)年12月、大和川の水質悪化のため取水は停止され、本来の浄水場としての機能を果たさなくなっていました。
 その後の堺の水道水は、淀川から取水する「大阪府営水道」(現・大阪広域水道企業団)の村野浄水場から、100%浄水を受水し供給されるようになり、浄水の沈殿池は配水池と化しました。


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             < 藤井寺市の川北と大井間で大和川を渡る送水設備


 その配水池も、地下を通す阪神高速大和川線工事の支障となり、撤去されました。

 新たに2基の「高架式配水池」が、今年・平成24(2012)年3月に完成、ポンプ設備を必要としない「自然流下方式」で配水できるようになりました。

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未だ、「浅香山浄水場」の名で残る敷地内に、新たに「浅香山配水場」が設けられます。


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                      < 浄水場の遺物?

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     < 大和川左岸堤防から上流を望む。右側が整備された浅香山緑道。



★☆ 大和川叢書④『流域歳時記・甚兵衛と大和川~この日何の日』 5月4日 要旨 ☆★


● 《 大阪市立長原小学校、創立記念日(1971) 》

 大阪市平野区に、昭和49(1974)年度から昭和63(1988)年度末までの15年間、「市立大和川小学校」がありました。昭和45(1970)年に「市立長吉南小学校」から分離して開校、翌・昭和46(1971)年のこの日に開校記念式典を行い創立記念日とした「市立長原小学校」から、先の期間、分離していた小学校です。

 その時代の、地域の宅地・団地化による人口・児童数増加と、それに歯止めがかかってからの、少子化・高齢化・児童数減少の傾向を如実に物語る一面です。