中 九兵衛のブログ 大和川流域歳時記


 「秋冬青春夏」(しゅうとう青春歌)・・・若き日に作った四季折々の詩の数々。

 昨年の12.31、今年1.23、2.26 に続く4回目です。



            ● 秋冬春夏-6  生まれ変われるなら


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 もう一度 生まれ変われるのなら

 君の生まれる 前の日に

 君の隣の家で 産声あげて

 子供の時代を 一緒に過ごしたい


 学校のクラスも 同じより

 隣のクラスが いいだろね

 ノートも見せ合ったり 出来るしね

 

 通学の行き帰り 待ち合わせ

 泣いたり笑ったりの 学生時代

 いつも一緒に 味わえたなら


 卒業したら 遠くの町で

 離れ離れに 暮らすんだ

 互いに 恋を沢山してね


 五年経ったら

 どこかの街で ばったり会って

 その日の内に プロポーズ

 ・・・なんて、

 「幼なじみ」の唄みたい・・・


 もう一度 生まれ変われるのなら

 君の隣の家で 産声あげて・・・



            ● 秋冬春夏-7    口 笛


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 落ち葉踏みしめ 雨の中

 ふたりで 赤い傘ひとつ

 何にも言わずに 歩いてた

 あの日のふたり 初デート


 コツンと 肩が触れ合うと

 あわてて ふたり離れたり

 何だか 足さえ地につかず

 夢見心地に ふわふわと


 ひととき 夢が覚めずにと

 息を ひそめていたはずが

 突然 耳もと 鳴りだした

 君から 口笛 聞くなんて


 思わず 向き合い 肩に手を

 どうして こんなに濡れてるの

 アホやな 傘さす意味がない

 しっかり 傘に入ったら


 ところが 僕の肩を見て

 あなたもバカね びしょ濡れよ

 どなたに この傘さしてたの

 ほかには 誰もいないのに


 相合傘など 初めてで

 照れくさかったと 閉じる傘

 少しは 小降りになったかな

 手のひらかざし 見あぐ空


 「雨に歩けば」 知ってるね

 この唄 吹いて 歩こうか

 傘など無くても 歩けるね

 冷たい雨でも 平気だね



★☆ 大和川叢書④『流域歳時記・甚兵衛と大和川~この日何の日』 3月6日 要旨 ☆★


● 《 「つるの橋史跡公園』完成(1997) 》

  かつては、古大和川の一つの流れであった「平野(ひらの)川」。仁徳天皇の時代には、上町台地にぶつかって北流、河内湖に流れ込んでいました。その辺りの港が「猪甘津(いかいのつ)。現在の生野区鶴橋・桃谷付近と見られます。平野川河口近くに架けられたのが「小橋(おばし)」で、『日本書紀」に登場する、わが国最古の橋とされます。生野区には、猪飼野(いかいの)・小橋(おばせ)の地名が伝わっていましたが今はなく、「小橋」の後世の俗称と見られる「鶴橋(つるのはし)」も、平野川の改修工事で流れからはずれ、昭和15(1940)年に撤去されました。その地に、平成9(1997)年のこの日、史跡公園建設の工事が終わりました。