中 九兵衛のブログ 大和川流域歳時記


 今日・3月3日は、五節句の一つ、「桃の節句」。「雛祭り(ひなまつり)」。

 昔は「上巳(じょうし)の節句」と言う、主に女児を祝う節句で、陰暦(旧暦)3月初めての巳(み)の日、のちに3月3日に定められたそうです。ひな壇を設けてひな人形を飾り、調度品を具え、菱餅・白酒・桃の花などを供える、ひなまつり(ひな遊び)が行なわれます。因みに、今年の旧ひな祭は、3月24日(旧3月3日)です。

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 家に伝わる、「立雛(紙雛)」を描いた掛け軸です。

 可愛い女の子を守っているのでしょうか、男の子がかなり大きいです。

 この紙で作った立雛が、雛人形の原型で、平安時代に生まれ、室町時代になって座った形の「坐雛(人形雛)」となり、江戸中期以降に今日の雛人形が作られるようになりました。
 

 寒さの厳しかった冬。桃どころか梅の花もまだまだですので、過去の写真で桃の花を愛でましょう。


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 「ひよどり」は、桃の花の蜜が大好物です。


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★☆ 大和川叢書④『流域歳時記・甚兵衛と大和川~この日何の日』 3月3日 要旨 ☆★


● 《 道頓堀・中座で「河内わいん」発売(1978) 》

 日本有数のブドウとワインの産地であった河内山麓。今も、柏原市・羽曳野市・太子町・八尾市に7社のワインメーカーがあります。数社の使用で一般名称化した感のある「河内ワイン」。そもそもの始まりは、柏原市の「カタシモワインフード㈱」が、大阪道頓堀「中座」のロビーで売り出したものでした。当社を訪れた松竹の劇作家・土井行夫が河内のワインの歴史に興味を持ち脚本化、昭和53(1978)年のこの日を含む3月2日から27日まで、山城新伍主演で同名の公演が行なわれていたのです。

 尚、同社のワイン醸造の始まりは、大正3(1914)年に遡ります。