四季それぞれに見どころのある、大阪市東住吉区長居公園の「長居植物園」。
年間を通じての顔は、やはり、♡花壇もある「市立自然史博物館」前の広場一角でしょう。
博物館に向かって建てられている、高さ3m・幅11.4mの巨大な「フラワータべストリー(壁面花壇)」の1月のデザインは、今年の干支「辰」に因んだ「龍」の文字と、「富士山の初日の出」です。
赤・オレンジ・黄・紫・白のスミレの一種「ビオラ」と、緑の「ヘデラ」の計6種類2,000株で構成されています。
博物館入口の屋根付きテラスに、20m近い巨大なクジラの骨格標本が吊るされています。
平成2(1990)年に、堺泉北港に流れついた「ナガスクジラ」です。
1月だからといって何も変わりませんが、このクジラに愛称が付いていることを、不覚にも初めて知りましたので、採り上げておこうと思います。
★☆ 大和川叢書④『流域歳時記・甚兵衛と大和川~この日何の日』 1月15日 要旨 ☆★
● 《 新川計画筋の農民代表が江戸出訴に旅立つ(1704) 》
元禄17(2004)年の正月、松過ぎのこの日、大和川の新川計画筋周辺の村々の代表11人が、工事中止を江戸に訴えるために大坂を旅立ちました。しかし、最後の検分から相当月日が経っているため、足取りは重いものでした。庄屋に代り年寄が加わった村がある他、病気や所用を理由に、途中から引き返す者が3名も出る有様でした。
既に付け替えを正式に決定をしている幕府にとっては、中止を要請する訴えは許し難いものでした。居合わせた大坂の代官「久下作左衛門(くげ・さくざえもん)」がとりなし、新川により潰れる田地の代替地を願う訴えに変更したことで、一行は事なきを得、無事帰村出来たとされています。