中 九兵衛のブログ 大和川流域歳時記


 「 新しい朝が来た 希望の朝だ / 喜びに胸を開け 大空仰げ 

   ラジオの声に 健やかな胸を / この香る風に開けよ それ一・二・三 」

     < 藤浦洸・作詞。藤山一郎・作曲。昭和31(1956)年。 >


 御馴染の「ラジオ体操の歌」が大きく鳴り響き、この像を中心に、どこからとなく多くの人たちが集まる、早朝の「長居公園」(大阪市東住吉区)。

 長居第二陸上競技場の北側(長居スタジアム側)に建つ、「ラジオ体操の像」に向かって、ゆったりと間隔をとって、かなり離れた場所まで、広がりを見せています。


中 九兵衛のブログ 大和川流域歳時記


中 九兵衛のブログ 大和川流域歳時記


中 九兵衛のブログ 大和川流域歳時記


中 九兵衛のブログ 大和川流域歳時記


 恒例の「夏季巡回ラジオ体操会」の会場からの中継が流れる中、特別に誰かが指揮をとるでもなく、各自が自由に参加し、放送が終われば三三五五、ジョギングや散歩の普通の姿に戻ります。

 勿論、ラジオや拡声器など、世話をされている方がおられるのでしょうが・・・。


 因みに、全国を巡回する体操会は、NHK(日本放送協会)・全国ラジオ体操連盟・㈱かんぽ生命保険の共同開催で、今年の大阪局分は、8月25日に堺市大浜公園で開催されるそうです。


中 九兵衛のブログ 大和川流域歳時記 中 九兵衛のブログ 大和川流域歳時記


 この「ラジオ体操の像」について、上記3団体による説明板があります。

 それに依ると、「ラジオ体操は、昭和3(1928)年11月、郵政省簡易保険局が国民の健康増進のために制定したもので、いつでも、どこでも、誰でもが行なえる手軽な健康づくりの方法として、広く国民から愛され日々実践されている」とあります。80年以上の歴史があるんですね。


 また、この像の建立に関しては、「制定50年を機に、更に多くの人達がラジオ体操に親しみ、国民の心身の錬磨に役立ち、限りない発展を願って、大阪東住吉ライオンズクラブが、スポーツの殿堂である長居公園に建立したもの」とありました。


中 九兵衛のブログ 大和川流域歳時記


 現在の体操の内容は、昭和26~27(1951~52)年に、「ラジオ体操第一・同第二」として、構成されたものです。

 「第一」は、主として、子供からお年寄りまで、一般の人が行なうことを目的としたもので、小学校・職場などでも広く普及。「ラジオ体操」と言えば、一般にこれを指します。作曲は、「服部正(はっとり・ただし)」。

 「第二」は、主に、働き盛りの人が職場で行なうことを目的とし、体を鍛え筋力を強化することに重点が置かれた、やや高度な体操。「團伊玖磨(だん・いくま)」の作曲です。


中 九兵衛のブログ 大和川流域歳時記


 大和川叢書④『流域歳時記・甚兵衛と大和川~この日何の日」の8月18日の頁は、今の奈良県を指す「やまとのくに」の表記が「大和国」とされるようになったのは、第46代・孝謙天皇期の、757年のこの日の改元日ではないかという話題です。

 『続日本紀(しょくにほんき)』で、「倭国」~「大倭国」~「大養徳国」~「大和国」の変遷を探ります。