【最終回】原点回帰!京葉線のダイヤを徹底検討
こんにちは。今回の記事は、前回の予告通り「定期更新の最終回」となります。(もっとも、今後また再開する可能性もありますが…)さて、その最終回のテーマは、ズバリ「原点回帰」です。
みなさん、このブログの第一回はお読みいただけたでしょうか?「第一弾」ではありませんよ。このブログの読み方についてが書かれている記事です。
その中で、参考ファイルとして京葉線の時刻表を取り上げましたね。ということで、今回のテーマは「京葉線のダイヤ検討」です!
それでは、まず現在の京葉線のダイヤをご覧ください!
批判を呼んだ京葉線改正…快速削減後の日中ダイヤを検証
2024年3月のダイヤ改正では、通勤快速や一部の快速が廃止され、大きな批判を集めた京葉線。現在の日中ダイヤは、特急「わかしお」1本、京葉快速2本、各駅停車4本、そして武蔵野線3本という構成となっています。
各駅停車は、特急「わかしお」の通過待ちを除けば、京葉快速に抜かれることなく終点まで先着するダイヤとなっています。つまり、実質的にはすべての列車が終点まで先着する、分かりやすい体系です。しかし、それでも日中の京葉快速は毎時3本から2本に減便されています。
では、各駅停車が毎時4本に対して京葉快速が毎時3本運転されていた時代のダイヤは、どのようなものだったのでしょうか。ここでは参考として、2016年3月改正時点でのダイヤをご紹介します。
京葉快速が3本だった頃…中途半端すぎる運行体系の実態
快速が毎時3本運転されていた当時の正体は、もともと毎時4本を設定できるダイヤから、1本だけを削った形でした。結果として、非常に中途半端な運行体系となっていたのです。
運行間隔を大まかに見ると「15分・15分・15分・30分」というリズム。もし快速が走らない時間帯に当たってしまえば、現在と同じように各駅停車に乗るしかない、という状況でした。
どうせなら、快速も各駅停車に合わせて毎時4本あってほしいですよね。その結果がどうなるかは、想像にかたくないと思いますが……実際にダイヤを作成してみましたので、ご覧ください。
りんかい線×京葉線!? 舞浜〜西船橋直通ダイヤを考えてみた
快速がない時間帯は、快速がある時間と同じ運行形態に整えました。さらに、主に舞浜〜西船橋間の輸送改善を目的に、りんかい線と西船橋を結ぶ系統を毎時3本設定してみました。
りんかい線と京葉線の直通運転といえば、運賃収入の問題から現在は行われていません。では、今回の案は「りんかい線がJR化した後」というシナリオでしょうか?――いいえ、もっとシンプルな話です。新木場駅で改札を通らずに、りんかい線と京葉線をまたぐ乗客さえいなければ、問題なく運賃収入は確保できます。
そこで今回の想定では、この系統を新木場〜舞浜間は回送として運転し、舞浜〜西船橋間のみ営業運転を行う形にしました。つまり、りんかい線から舞浜〜西船橋間を走る列車を送り込むイメージです。果たして、これでりんかい線にメリットはあるのでしょうか……(笑)。
京葉線&武蔵野線、完全15分パターンダイヤ化!
そもそも京葉線は15分間隔、武蔵野線は20分間隔(西船橋以北は10分間隔)で運行されています。そのまま直通させると、どうしても不便なダイヤになってしまいますよね。そこで次は、武蔵野線も15分間隔のダイヤに揃えてみましょう。
武蔵野線を、東京発着便・南船橋発着便ともに15分間隔にしてみました。ただし、武蔵野線内は現行と同様に10分間隔のままとするため、西船橋で折り返す列車や長時間停車する列車を設定しています。
また、京葉線内については、西船橋方面への支線を含め、全区間で完全な15分間隔のパターンダイヤとしました。武蔵野線直通列車は終点まで先着とし、上下線ともに各駅停車は新浦安で京葉快速と接続、葛西臨海公園・新習志野では特急「わかしお」の通過待ち(多くの場合は空退避)を行います。パターンダイヤにより、事実上15分ごとに特急「わかしお」を運転できるため、臨時特急の設定や貨物列車の運行も容易になっています。
これにより、東京~舞浜の相互区間ではすべての列車が先着し、その他の区間でも京葉快速と各駅停車をうまく組み合わせることで、所要時間の短縮を図れるようにしました。
京葉線ダイヤ検討の集大成!ブログ更新ひとまず終了
今回は、京葉線のダイヤを検討してみました。きれいな15分ヘッドのパターンダイヤを組むことができた一方で、果たしてこの運用が成立するほどの需要があるのかは、やや疑問が残りますね。
そして本記事をもちまして、毎週日曜日にお届けしてきた当ブログの定期更新を一旦休止させていただきます。もっとも、臨時で更新することもあるかもしれません。その際はぜひまた遊びに来ていただければ嬉しいです。
これまでご愛読いただき、本当にありがとうございました。
