マジシャンにとっての秘密の道具を
全く持って日常の道具の中に紛れ込ますということは
昔から行われていることだと思います。
隠して使うギミックもあれば、要は
擬態させたギミックもあります。
それらを巧妙に使えるマジシャンもまた
非常にうまいマジシャンと言えるでしょう。
そして、使い勝手のあるものに擬態させたり
ギミックを忍ばせておけばおくほど
使う際の怪しさもないはずです。
そんなことから、日常よく見かけるモノ
今回はサインペンをギミック化している
商品をご紹介。
アメリカでは、サインペンと言えば
シャーピーです。
安価ですし、どこででも手に入ります。
日本で言えば、マッキーみたいな感じで
どこにでも当たり前にあります。
そして、カードマジックなどではサインをしてもらう際に
使うのが大抵これですので(アメリカなどでは)
持ち歩いているマジシャンも多いと思います。
そんなシャーピーをギミック化して
古典的なギャンブルの加工ができるようになっています。
Sentio (Gimmick and Online Instructions) by Alan Rorrison and Vanishing Inc.
ギャンブル用のカード加工の方法に「パンチ」という物があります。
コレ、特定の位置に凸凹を作っておいて、カードを配る際に
その凸凹でカードの特定をするという物。
全てのカードにするのではなく、強いカードなどだけにしておいたり
または複数しておくことで、完全に同定できるようにしたりです。
イメージは点字でしょうか。
カードそのものを視認しなくても分かるために
非常に巧妙ですし、凸凹ができるので若干ブレイクなどができやすくなり
フォースなどにも利用可能です。
また、サインカードに行えば
どんなに混ぜられたとしても、ディーリングで分かります。
もちろん使い方は動画で行っているので
すぐに理解ができます。
まさに秘密道具であり、仕事人の道具のようなものです。
そして、もう1つお勧めしたいのが
Vortex Magic Presents FALL by Banachek and Philip Ryan
こちらはサイキック現象などを行う際の、サイキックチップペン
等と呼ばれるものが、シャーピーに組み込まれたものです。
ペンに入っている物は今までにもたくさんあったのですが
価格が安いと、動きが安定しなかったり壊れてしまったり
動きのしっかりしている物は、非常に高価だったりします。
ペンが手も触れずに動くという現象に対して
ある程度の高額を出せる方ならいいのですが
その1現象に?という位の金額を出さないと安定して動くものが
ほとんどありませんでした。
このFallはキャップ等完全にはめ殺ししてしまうことで
ギミックを安定化させて、安価で確実に動くものを実現しています。
実際にやってみると、かなり驚かれる現象ですし
ある意味何も証拠がないので
気持ち悪がられるくらいです。
最初にサインカードの手順などを行い、普通のペンである
事を示してから、コレにスイッチ。
そして、グラスの上やデックの上に置き、念を込めると
ペンがひとりでに動く、ということができます。
サイキック、メンタリストなどは結構演じる現象ですが
日本ではあまり見かけないですね。
たまにテレビで見かけるときなどは、高価なヤツを使っています(笑)。
まあ、リアルの現場なら、このシャーピーで十分です。
どちらの商品もレギュラーは付きませんので、レギュラーも一緒に
是非購入してください。

