「五重塔」(幸田露伴)と
格闘してもらいました。
以下は
レッスン前の下調べ中の図^ ^
露伴の文章は声に出してこそ
その良さが際立ちます。
以下
五重塔 冒頭の一節
木理(もくめ)美るはしき槻胴(けやきどう)、縁にはわざと赤樫を用ひたる岩畳(がんでふ)作りの長火鉢に対ひて話し敵(がたき)もなく唯一人、少しは淋しさうに坐り居(いる)三十前後の女、男のやうに立派な眉を何日(いつ)掃ひしか剃つたる痕の青々と、見る眼も覚むべき雨後の山の色をとゞめて翠(みどり)の匂い床しく、鼻筋つんと通り眼尻キリヽと上り、洗ひ髪をぐるぐるぐると酷(むごく)丸めて引裂紙をあしらひに一本簪(いつぽんざし)でぐいと留めを刺した色気無の様はつくれど、憎いほど烏黒(まつくろ)にて艶ある髪の毛の一ト綜(ふさ)二綜後れ乱れて、浅黒いながら渋気の抜けたる顔にかゝれる趣きは、年増嫌ひでも褒めずには置かれまじき風体(ふうてい)
〈後略〉



