「十三夜」(樋口一葉)
大詰の名場面(原文)
おせきは紙入れより紙幣いくらか取出して小菊の紙にしほらしく包みて「録さんこれは誠に失礼なれど鼻紙なりとも買って下され、久し振りでお目にかゝって何か申たい事は沢山あるやうなれど口へ出ませぬは察して下され、では私は御別れに致します、随分からだを厭ふて煩はぬ様に、伯母さんをも早く安心させておあげなさりまし、陰ながら私も祈ります、何うぞ以前の録さんにお成りなされて、お立派にお店をお開きに成ります処を見せて下され、左様ならば」と挨拶すれば録之助は紙づゝみを頂いて、「お辞儀申す筈なれど貴嬢(あなた)のお手より下されたのなれば、有り難く頂戴して思ひ出にしまする~(後略)」
この後 二人は
十三夜に見守られながら
東へ 南へと
それぞれの憂き身を引き受け別れて行く・・・
これまた名文なのです。
続きは
10/29[佐藤光生素朗読独演会]にて^ ^
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