この清元の詞章と科白が出てくるワタシは
なんなのか^ ^


[道行旅路の花婿]〜 落人

落人も
見るかや野辺に若草の
すすき尾花はなけれども
世を忍び路の旅衣
着つつ馴れにし振袖も
どこやら知れる人目をば
かくせど色香梅が花
散りてもあとの花のなか
いつか故郷へ
帰る雁 
まだはだ寒き春風に 
柳のみやこ後に見て 
気も戸塚はと吉田橋 



勘平 鎌倉を出でてようようと、此処は戸塚の山中、石高道で足は痛みはせぬかや。

お軽 何のまぁそれよりはまだ行く先が思はれて。

勘平 おぉそうであろう、昼は人目をはばかる故。

お軽 幸いここの松かげで。

勘平 暫しがうちのの足休め。

お軽 ほんにそれがよかろうわいな。