水谷八重子さんが
毎年この時季に開催し続けて十余年
わたしの師走の楽しみでもあります。
九月の「婦系図」で妙子役で新派デビューした春本由佳さんが おみね役に挑戦するということで、期待して、出かけてきました。
井戸端と
今に飾られている松飾り
というシンプルな舞台。
岩崎加根子さんの語りが
樋口一葉の世界に誘ってくれます。
井戸から水を汲み
桶に入れる所作をはじめ
拭き掃除
お膳の用意 片口からお銚子にお酒を注ぐ所作など
薄幸な明治の少女を
丁寧に そして 確かに勤めていました。
伊藤みどり、村岡ミヨ、佐堂克実、立松昭二の新派勢が手堅く舞台を支えていました。



