ベトナム戦争反対、人種差別、信仰の自由などでも知られる、歴史に残る偉大なチャンピオンのボクシングの元ヘビー級王者、モハメド・アリ氏(74歳)が6月3日死去。
プロボクシング引退後にロスの空港とご自宅でお目にかかった事があり、その時のお元気な光景が浮かんできます。
合掌・・・・
<私の過去のブログから~>
撮影のロケハンでロサンゼルスのモハメド・アリの自宅を訪れた事が有る。
チョコレート色のロールスロイスのコンバーチブルをオープンカー状態で運転し帰って来た彼が、グイッと拳をあげて合図をくれた。
引退後でも偉大なチャンピオンの風格が漂い、その腕は夕方の斜光を浴び黄金色に輝いていたのが印象的だった。
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(MEMO)
カシアス・クレイとして'60ローマ五輪でライトヘビー級の金メダルを獲得。
帰国後に黒人であることを理由にレストランで食事の提供を拒まれ、メダルを川に投げ捨てる。
(* メダルは紛失したのだとも言われている)
プロ転向し'64にソニー・リストンを破りヘビー級世界王者になり「チョウのように舞い、ハチのように刺す」という言葉が有名。
また、黒人指導者のマルコムXらの影響を受けてイスラム教に改宗し、モハメド・アリに改名。
'67には信仰とベトナム戦争への反対を理由に米軍への入隊を拒否、無敗だった王座を剝奪される。
その後リングに復帰し、'74に当時世界王者だったジョージ・フォアマンに勝利し、7年ぶりに王者に返り咲く。
’78にレオン・スピンクスに敗れるが、同年の再対決で勝ち、3度目の王者となった。
引退後は国連の「平和大使」を務めるがパーキンソン病を発症。
アトランタ五輪('96)で病気の影響で手が震えながらも、聖火点灯の大役を果たした。