映画にもよく有るが、強力な細菌が航空網によって世界中に蔓延していく!
防ぎにくいし怖いなぁ。
嘔吐(おうと)や強い感染症を引き起こすおそれのある危険な細菌が、航空機内の設備の表面で最大1週間も生存できる可能性があるとの研究報告が、20日に開かれた米国微生物学会(American Society for Microbiology)で発表された。
米オーバーン大学(Auburn University)の研究チームは、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)と病原性大腸菌O157:H7型について、航空機内で一般的にみられる設備の表面での生存能力を調べた。
研究チームは今回の研究で、主要航空路線の航空機の座席の肘掛け、プラスチック製トレイテーブル、トイレの金属製のボタン、窓のブラインド、座席ポケットの布地、皮革部分などに細菌を付着させた。
これらの表面を「典型的な航空機内の状態」に置いたところ、MRSAは背面ポケットの表面で最長計168時間(7日間)生存することが分かった。O157は肘掛けの表面で96時間(4日間)生存した。
研究を率いたキリル・バグレノフ(Kiril Vaglenov)氏は「これらの細菌はどちらも、(細菌を付着させた場所に)存在する疑似体液の種類に関係なく、ある種の表面で数日間生存可能であることをわれわれのデータは示している」と話す。
このことは、これらの細菌が「皮膚の接触によって感染する危険性がある」ことを意味すると同氏は付け加えた。
研究チームは現在、結核菌などの他の細菌についても調査中であり、これらの細菌と闘う上で役に立つ可能性のある清掃方法や抗菌性表面の研究も同時に進めている。