イタリアの検察当局は29日、約10億ユーロ(約1300億円)を脱税した罪に問われているファッションブランド「ドルチェ&ガッバーナ(Dolce & Gabbana)」の創業者2人に対し、禁錮2年6月を求刑した。
同ブランドのドメニコ・ドルチェ(Domenico Dolce)、ステファノ・ガッバーナ(Stefano Gabbana)両氏は、ブランド経営のため、2004年と2005年にルクセンブルクのペーパーカンパニー「Gado」を利用して税を逃れたとして起訴されている。取調べは2007年の税務調査から始まり、2010年に完了。同件では他5人が起訴されている。
伊ANSA通信によると、担当検事は「彼らこそ事業で最も多くの利益を得ている張本人だ。Gadoは節税のために設けられた実態のない会社」とコメントしている。
歌手のビヨンセ(Beyonce)さんやマドンナ(Madonna)さんを顧客に持つ「ドルチェ&ガッバーナ」は、一貫して罪を否定している。
税率の低いルクセンブルグでペーパーカンパニー、そして約10億ユーロ(約1300億円)を脱税。
禁錮2年6月の求刑でドルチェ&ガッバーナの今後が大変です。