11年春夏パリコレクション/トピック&トレンド集 | 金谷全朗の印象光景・ハッピーがそこにある!
フランス・パリ市内で10月6日まで開催された11年春夏コレクションの気になるトピックとトレンドをAからZまでアルファベット順に紹介しよう。

・ANTIQUITY(古代): 「ランバン(Lanvin)」などで古代ローマ時代を想起させるトーガ風ドレスやフラットサンダルが登場。

・BIRTHDAYS(誕生日):「ケンゾー(Kenzo)」創立40周年や仏版「ヴォーグ(VOGUE)」創刊90周年など、アニバーサリーがいっぱい。

・ECO-MINDED(環境意識): 「ヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)」は“買い物を控え、より賢く消費しよう”と提案。「ジャンシャルル・ドゥ・カステルバジャック(Jean-Charles de Castelbajac)」は『星の王子様』を引用し“地球を大切に”というメッセージを発信した。

・FISH-NET TIGHTS(網タイツ): 網タイツが「エマニュエル・ウンガロ(Emanuel Ungaro)」や「アレクシス・マビーユ(ALEXIS MABILLE)」に登場。「ジャンポール・ゴルチエ(Jean Paul Gaultier)」では、ビスチェのように白いブラウスの上に重ねたり、ピンクのコルセットにかぶせるなどユニークな提案が。

・GLASSES(アイウェア):「クリスチャン ディオール(Christian Dior)」は50年代のピンナップスターのようなポップテイスト、「ピエール・カルダン(Pierre Cardin)」はスペース・エイジ風…多彩なアイウェアで自在に変身して。

・IVORY(アイボリー): 日差しに映えるホワイトやアイボリーのアイテムがランウェイにいっぱい。来シーズンのキーカラーになりそう。

・KARLIE KLOSS(カーリー・クロス): 米国出身の人気モデル、カーリー。今シーズンも「クリスチャン ディオール」や「ソニア リキエル(SONIA RYKIEL)」などでファーストルックを飾る活躍ぶりをみせた。

・MINI-SHORTS(ホットパンツ):「シャネル(Chanel)」は新鮮なホットパンツスタイルを提案。ジャケット+ホットパンツのセットアップや、シースルーのトップスから透けるシルバーのホットパンツなど若々しくエレガントな着こなしがいっぱい。

・NINETEEN-TWENTIES(1920年代): 「ジョン・ガリアーノ(John Galliano)」や「ウンガロ」で1920年代風のスタイルがスタイリッシュに復活。

・ORANGE(オレンジ):鮮やかなオレンジ色に注目。「イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)」や「エルメス(Hermes)」「ケンゾー」などを参考にして。

・OSTRICH FEATHERS(オーストリッチ・フェザー):ヘッドドレスやジャケット装飾、ドレスの裾飾り…ゴージャスなフェザーを使ったスタイルがいっぱい。

・ROCK AND ROLL(ロックンロール):パンクロックのスピリット溢れる「バレンシアガ(Balenciaga)」「バルマン(Balmain)」や、ジミ・ヘンドリックス(Jimi Hendrix)にオマージュを捧げた「ヨウジヤマモト(Yohji Yamamoto)」。「ゴルチエ」はロックバンドのボーカル、ベス・ディットー(Beth Ditto)をモデルに起用した。

・SHIRTS(シャツ):「ヴィクター&ロルフ(Viktor & Rolf)」はシャツをテーマに遊び心いっぱいのコレクションを発表。「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」はマニッシュなシャツスタイルを提案した。

・VETERAN MODELS(ベテランモデル):「シャネル」や「ウンガロ」「バレンシアガ」など多くのメゾンでベテランや、一般モデルの起用などのユニークなキャスティングが行われた。

・YVES SAINT LAURENT:タキシードやジャンプスーツ、モロッコ時代を彷彿とさせる色づかいなど、巨匠サンローラン氏にオマージュを捧げるような作品が印象的だった。