イタリア・ベネチア(Venice)で14日、「シャネル(CHANEL)」の10年クルーズ・コレクション(Cruise Collection)が発表された。
会場は、シャネル創業者であるココ・シャネル(Coco Chanell)が1930年代によく訪れていたという思い出の海岸。デザイナーのカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)は、10トンの砂や、竹、バナナの木など無数の植物、シャネルの家具を運び込み、3週間以上をかけてステージを造り上げた。まるで遊歩道のようなランウェイは、木製の薄い板を繋げたもので長さは150メートル。ゲストたちはサウンドとライトに包まれた会場のシートで夕暮れ時のショーを楽しんだ。
ファーストルックは、モデルのターニャ・ディアヒリヴァ(Tanya Dziahileva)が黒のマントをなびかせ裸足で登場。続いて、船員のようなストライプ柄やボートネックのトップス、ハイウエストのパンツなど、爽やかなマリンスタイルが登場した。デイウェアは、ゴールドや深みのある赤を使ってよりグラマラスな仕上げに。さらに、多彩なツイードのスーツ、ドレスへと続いた。レース飾りが付いたショートパンツや、赤、白、黒のストレッチレースのドレス・・・。昨秋発表されたメティエダール・コレクション(Metiers d’Art)新作「パリ-モスクワ(Paris-Moscou)」を彷彿させるゴージャスなスタイルも登場した。