オスカー・デ・ラ・レンタ/10年春夏ブライダル・コレクション | 金谷全朗の印象光景・ハッピーがそこにある!
米・ニューヨーク市内で6日、「オスカー・デ・ラ・レンタ(Oscar De La Renta)」の10年春夏ブライダル・コレクションが発表された。07年にスタートしてから、今年で第4回目を迎えた。

 デ・ラ・レンタと言えば、ショーのフロントロウにソーシャライトがずらりと並ぶことや、故郷のドミニカ共和国(Dominican Republic)に広い土地を持ち、米「ヴォーグ」のアナ・ウィンター(Anna Wintour)編集長がよくバケーションに使用しているなど様々なことで知られているが、何よりも、彼のドレスは最も広く愛されてることは間違いない。

 今回発表されたのは、年齢や体型などが異なる幅広い花嫁に向けた27ルック。ふわりと広がるドレスから、タイトシルエット、さらにはパンツルックまで、多彩なシルエットがランウェイを行き交った。注目すべきは、ひざ丈のストラップドレス。パウダーブルーのシルクドレスに植物をモチーフにしたアイボリーのレースが重ねられ、この上なく豪華に仕上がりとなった。

 彼が得意とする上半身をタイトにしたストラップレスドレスも多様なバリエーションが登場し、会場の視線をさらった。目立ちたがりの花嫁も満足させる程に、シルクチュールやオーガンジーのレイヤードが見事にあしらわれた。

 フィナーレを飾ったのは、ピンクシルクのタフタに、刺繍が施されたレースを重ねたエンパイアドレス。クラシックとモダニズムを巧みに融合する「デ・ラ・レンタ」らしい作品だった。