ラガーフェルドのシャネルはゲストが華やか/09/10年秋冬パリ・コレクション | 金谷全朗の印象光景・ハッピーがそこにある!
フランス・パリ市内のグラン・パレ(Grand Palais)で10日、カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)が手掛ける「シャネル(CHANEL)」が09/10年秋冬コレクションを発表した。迷路のように複雑なセットやスーパーモデルの大行進、多彩なハンドバッグが観客を魅了した。

■ミラ・ジョヴォヴィッチやケイト・モス、フロントロウの豪華な顔ぶれ

 遅刻を心配されていた女優のミラ・ジョヴォヴィッチ(Milla Jovovich)は、定刻に到着。フロントロウのモデルのケイト・モス(Kate Moss)は、「カールが魅せてくれる世界を期待して来たの。壮大で、魅惑的で、忘れられないものだわ」とコメント。隣には恋人のジェイミー・ヒンス(Jamie Hince)と写真家のマリオ・テスティーノ(Mario Testino)が並んだ。

 歌手のベス・ディットー(Beth Ditto)や女優のオルガ・ キュリレンコ(Olga Kurylenko)、モデルのクラウディア・シファー(Claudia Schiffer)、アマンダ・ハーレック(Amanda Harlech)も出席。新作映画を撮影中というキュリレンコは「ロンドンで撮影しているから、1日半抜けて来られたのよ」と笑顔で話した。

■女優フリーダ・ピントに、スージー・メンケスがかけた言葉は・・・

 女優のフリーダ・ピント(Freida Pinto)は「インドにいた頃、シャネルの口紅やバッグなど全てに憧れていたわ。その頃に戻った様な気持ちよ」と興奮気味に語る。ショーの前にカールと会えたことにかなり喜んだ様子だ。

 シャネルのドレスがお似合いのピントに、インターナショナル・ヘラルド・トリビューン(International Herald Tribune)紙のファッション・ジャーナリスト、スージー・メンケス(Suzy Menkes)が「あなたはとても美人でチャーミングね。ココ・シャネルを演じたらいいのに!」と賞賛の言葉。ピントはお礼を交えつつ「インド人のココなんていいのかしら」と返答した。

■迷路のようなセット

 ドナ・サマー(Donna Summerの曲をバックに、迷路の様なセットの中をリヤ・ケベデ(Liya Kebede)、カレン・エルソン(Karen Elson)、アンジェラ・リンドヴァル(Angela Lindvall)といったスーパーモデルが歩く光景に、来場客はみな夢中。「3度も通しのリハーサルをしたから、ウォーキングのルートが頭に入ったわ」とリンドヴァルは明かす。

 セットの構想についてカールは「この空間は、私の頭の中にあったもの。モデルが堂々と十文字にウォーキングする。あとは、そこにピンクやグリーン等の色を足したんだ」とコメント。フィナーレに一体どうやって登場したのか?という質問には「不思議なことに、私にも分からないんだ。迷路の真ん中に入っていって、どこからともなく現れたんだ」と笑いながら答えた。