アル・パチーノ語る、アクターズ・スタジオの魅力/第3回ローマ映画祭 | 金谷全朗の印象光景・ハッピーがそこにある!
メモ
アクターズ・スタジオの魅力を語る眼力や表情が素晴らしい!
年令が上がるとともに、ますます味を増すアル・パチーノ。

内面からの、何とも言えない魅力が漂って来る。
年令や貴重な経験からの味わいは、何ものにも代え難いね!
 ZenRo~ カチンコ

クリップ22日に開幕した第3回ローマ映画祭(Rome Film Festival)のオープニングで、俳優アル・パチーノ(Al Pacino)に功労賞が授与された。

 アル・パチーノは、ニューヨークの名門俳優養成所「アクターズ・スタジオ」(Actors Studio)を代表して功労賞を授与された。同スタジオは、ジェームズ・ディーン(James Dean)、マリリン・モンロー(Marilyn Monroe)、ダスティン・ホフマン(Dustin Hoffman)、ポール・ニューマン(Paul Newman)など米国の名優を多数輩出したことで知られる。

「アクターズ・スタジオは私のキャリアで最も重要なもの。これからもずっとそうだ」。自身もスタジオに在籍していたアル・パチーノはこう語った。
 アル・パチーノは、スタジオの芸術監督だったリー・ストラスバーグ(Lee Strasberg)との思い出についても話した。ストラスバーグに出会ったのは1960年代、まだアル・パチーノがかけ出しの俳優だったころだ。ストラスバーグは「演技指導の神様」のような存在だったので、稽古では神経をすり減るような思いだったが、アル・パチーノに指示を与えたり、演技の善し悪しをコメントしたりすることはなかったという。
 同校の魅力については、「アクターズ・スタジオが無料だということはあまり知られていないが、誰でもオーディションを受けることができる。年齢も出身も、どこの団体に所属していても関係ない。オーディションに受かれば、生涯の居場所を得られる」と語った。

 アル・パチーノはこれまで「ゴッドファーザー(The Godfather)」シリーズなど約40本の作品に出演している。アカデミー賞には数回ノミネートされているが、主演男優賞を獲得したのは『セント・オブ・ウーマン/夢の香り(Scent of a Woman)』(1992年)での1回だけだ。