
清原和博選手の西武ライオンズ時代。
彼のテレビCM初登場が決定し、それを僕が撮る事になる。
快進撃チームのスター選手の初CMという事で、話題性もたっぷりだ。
当日は、世田谷の東宝撮影所での撮り。
当然のように、報道陣でその大型スタジオ内は満杯状態となった。
顔合わせで「初めてなのでどんどん言って下さい」と少し緊張ぎみに言う清原選手だったが、打合せや雑談中に急速に打ち解けて行く。
ネットを全体的に張り巡らしたスタジオで、バッティングピッチャーが肩ならし。
清原選手も暫くバッティング、快音とともに照明光を切って飛ぶ球。
同時にアシスタント達は至近距離にカメラを設定、大型カメラでバッティングフォームの超スロー映像を捉える為だ。
準備が終わり撮影スタート。
カメラが金属めいた高速音を発した。
構える清原選手、タイミングを狙う僕。
一瞬、彼と自分の眼がバチッと合った!
その彼の眼は、まさに超プロフェッショナルの眼。
同時に身体から出た半端ではない集中エネルギーを僕は感じていた。
その後の別バージョンの撮影等で、打合せや会話の回数も増え、何回かプレゼントされたバッティンググラブやライオンズの野球帽、僕は胸に着けていたピンバッチを贈った。
彼は天性の華が有り、人をグーッと引きつける魅力要素も多かった。
自分もその心地の良い華に引きつけられた一人である。
今年、2008年10月1日に清原和博選手(41)が現役生活にピリオドを打った。
スタープレーヤーは多くても、華の有るスタープレーヤーはそう多くはないのだ。
清原和博選手、こころからお疲れ様でした!
ZenRo~
