
しかし近年、周囲を取り囲む海による浸水に脅かされている。
1993年から2002年にかけて50回もの冠水に見舞われ、
サンマルコ広場周辺は頻繁に膝の高さまで浸水する。
イタリア当局は市内の建物を持ち上げる計画を打ち出すなど、
ベネチアを守るため膨大な予算をつぎ込んでいる。

地盤沈下とアクア・アルタという高潮。
これらによる浸水の時には、ベネチア中に警報が鳴るのだ。
そしてサンマルコ広場には、冠水用の木製の台がズラーッと並べられる。
自分も何度かそのブリッジを歩いた事が有るが、
歴史の街、世界有数の観光都市が、かなり深刻な状況である。
冠水は、最近では年間70~80日間位、
平均海面も80cm高になっているらしい。
そして、21世紀半ばには毎日冠水すると言われている。
「モーゼ計画」
アドリア海の出入りに可動水門を造るこのプラン。
これははかなり以前から有ったものだ、
しかしラグーナの環境破壊を理由に先送りされていたのだ。
建物をジャッキアップする「リアルト計画」。
いよいよ、どちらかを実行するしかないのだ。
この魅力溢れる街が、どうなっていくのだろうか!
ZenRo~