中村創 の水族館いいっすね

今日中村創 が紹介するのは神戸市立 須磨海浜水族園です

87年に旧須磨水族館がリニューアルされ、それ以降の巨大水族館時代の先駆けとなり手本にもなった水族館。
しかしなによりも、水族館に哲学を持たせて、それを新水族館という形にした最初の水族館であることを見落とせない。

その哲学とは、動物たちの生きざまを見せる水族館、『生きざま』である。
動物園で話題になっている「行動展示」が20年近く前に水族館で実現されていたのだ。
当時の館長の「生きざま展示」の熱弁は、今も中村に大きな影響を与えている。

「生きざま」の展示は、エントランス正面の、巨大な岩場に波が立ち起こる巨大水槽から始まり、水族館の隅々にまで渡る。
特に、当時では珍しい無脊椎動物に力が入れられていること、また外国産淡水系生物の数と展示手法がすぐれている。
最も完成された水族館の一つだ。


1957年5月10日に神戸市立須磨水族館として開園。
1987年、旧施設に代わり現在の建物施設が開業、同時に現在の名称になった。
現在の施設は後に多く誕生する大型水族館の嚆矢となった。


1987年に記録した年間入場者数240万人は、当時の日本記録(葛西臨海水族園1990年:355万人、海遊館1991年:450万人)。


2008年1月10日から2月29日の間、サメやウミガメ等が泳ぐ「波の大水槽」の前にこたつ3卓を設置、暖をとりながら鑑賞するという、ユニークなサービスを行った。

長崎大学水産学部のある教授の協力により、当水族館でマングローブキリフィッシュ(脊椎動物で唯一自家受精をする魚)を展示している。
また、各地から大学生のインターンシップもよく受け入れている。


平成21年度までは財団法人神戸国際観光コンベンション協会が管理運営を行っていたが、指定管理者制度の導入により管理者の公募が行われ、平成22年度から4年間の指定管理者としてウエスコ・名鉄インプレス・アクアート特定業務共同事業体が選定された。
園長を公募し、亀崎直樹氏が選ばれた。

ホームページより抜粋