他人の物が良く見える
羨んでる
妬んでいる
持っている財布にバッグ
シャツに靴に時計
果ては容姿に家族に生い立ちまで
自分にない物を見ると羨ましくなる
手に入れたい欲求と
どうしても手に入らない不満
その葛藤の隙間で擦れて擦れて
煙が立ち上る摩擦熱
あのトランペットのようにじっと眺めてみても
あしながおじさんは現れない
でも視点を変えて自分を客観的に見てみると
その他大勢の青い芝生より
真っ青な真緑なそれでいて
時には黄色く赤く黒く
様々に輝くグラディエーション
虹の麓の宝物が見える
一番良く見える最前列
特等席は逆に暗い
夜明け前のように真っ暗で
何も見えない
目を凝らしてみれば見えてくる
それでも自分が信じられないなら
いっその事
他人の芝生を真っ赤に染めて
外人が勧める芝刈り機で刈り取ればいい
心は晴れたか?
それで満足か?
やっぱり芝生は一面青くって
見渡すかぎりの土地を
埋め尽くしてる方がいい